米海軍第三艦隊に属する世界最大の病院船「マーシー」(イメージ:facebook.com/USNavyにより)

 中央社CANの報道によると、武漢肺炎と戦うため、アメリカ海軍の病院船「マーシー(USNS Mercy)」号は3月24日、サンディエゴより出航した。数日内にロサンゼルスに着岸し、感染が厳しいカリフォルニア州に1,000床の病床を提供し、陸上の病院の負担を分担することを目指すという。

 米海軍第三艦隊に属する世界最大の病院船「マーシー」は、西太平洋に駐在する第七艦隊と緊密に協力し、インド太平洋地域まで活動を行う。船上では、1,000人の医療チームと1,000床のベッド、そして12室の手術室を有する。

 「マーシー」はもともとシアトルに向かい、感染の厳しいワシントン州を支援する予定だったが、人口密集地であるカリフォルニア州の確診された感染者数は急増し、医療の負担も重くなるため、米国政府は「マーシー」をロサンゼルスに向かわせた。

 しかし、病院船「マーシー」は武漢肺炎患者の治療には用いられない。ロサンゼルスに着岸後、「マーシー」は陸上の病院の転院先となり、成人の急重症患者を含め、新型コロナウイルス以外の診療を行う。そうすることで陸上の病院のICUと人工呼吸器を空かせ、新型コロナウイルスの診療に集中投入する狙いである。

 中共ウイルス(新型コロナウイルス)の感染はアメリカで拡大する一方だ。ニューヨーク州、カリフォルニア州とワシントン州はアメリカ政府に「最も深刻な打撃を受けた3つの地域」と称された。カリフォルニア州の確診された感染者数は、3月23日に2,000人以上になり、ワシントン州の1,996人を超えて、ニューヨーク州の15,793人に次ぐ。

 

(編集者付記)武漢肺炎の原因となった新型コロナウイルスは中国共産党統治下の中国から由来したものであり、なおかつ中国共産党当局が真相を隠ぺいしたことにより、世界的に拡散している。武漢人、湖北人、そして全体の中国人及び全世界の人々がみんな被害者となっている。中国共産党イコール中国ではなく、中国国民を代表することもできない。従って、中国共産党の統治下に現れたこのウイルスを「中国共産党ウイルス」(中共ウイルス)と呼ぶべきであろう。

(翻訳編集・常夏)