武漢市の共産党の書記・王忠林(イメージ:ネット写真)

 3月6日付の中国武漢の「長江日報」によると、武漢市の共産党の書記・王忠林は5日、武漢市民たちに対し「総書記、共産党に感謝するべきであり、共産党の指示に従って行動するべきだ」という指示を出した。

 ネット上には王忠林の指示に対し強い反発があった。ネットユーザーたちは「家族全員が死んだ家庭はどうやって感謝するの」「武漢市民は政府の被害者、どうして中国共産党と政府に感謝するのか」とコメントした。

勇気ある武漢市民による現地取材

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 現在、武漢肺炎(新型コロナ)の中心地である武漢で、ある女性が街中の人々に取材をした結果、武漢市民たちの生の声を聞くことができた。

取材者:武漢政府は人民に政府と国家に感謝するよう教育してますがあなたは政府に感謝してますか?
武漢市民:そんな気持ちぜんぜないわ。感謝すべき相手じゃない。

取材者:今回の武漢肺炎の蔓延する中で、政府に感謝することを忘れではいけないと教育してるが、あなたは感謝してますか?
武漢市民:何を感謝すべきかわからない。われわれの団地の人々を放置したままで、また多くの高齢者たちに対しても適切な措置もない。

取材者:あなたは政府に感謝してますか?
武漢市民:何を感謝する?

取材者:政府と国家に感謝、武漢政府への感謝のことですが。
武漢市民:政府に感謝すべきかどうかのこと?感謝する必要ないでしょう。
政府があたりまえのことをしてるだけなのに、感謝する必要はないと思うけど、人民の税金をもらって仕事をしてるでしょう?
だから感謝する必要ない。そうでしょう?
取材者:はい。