12月23日夜、神韻2025日本公演は、名古屋の愛知県芸術劇場で華々しく幕を開けました。中国伝統舞踊とオーケストラによる生演奏は観客に感動と喜びを与え、会場内では感動の拍手が鳴り響きました。
アメリカ・ニューヨークを本拠地とする神韻芸術団は、中国の伝統文化を復興することを掲げ、毎年一新された演目を観客に届けています。今シーズンでは名古屋を皮切りに、京都、大阪、堺、神戸、大宮、東京などの大都市で巡回公演を行います。
名古屋の初公演を鑑賞した理髪店経営者の中村清さんは取材に対し、神韻アーティストが披露する難易度の高い動きに魅了されたとし、「それほどまでに体が動くのは訓練の成果だ」と賞賛しました。また、神韻のプログラムはストーリーがわかりやすく、「感動的な内容ばかりだった」と称えました。
中村さんは、演目のなかで法輪功学習者が中国共産党による迫害を受けている場面に触れ、「中国では無実の人々が投獄されている。共産主義と民主主義は本質的に全く異なるものだ。民主主義社会で暮らす私たちにとって、共産主義の極端な考え方は理解しがたいものだ」と述べました。さらに、「神韻は世界各国で上演できるのに、中国国内で一切上演できない。中国には本当の自由が存在しないことを痛感した」と語りました。
沖縄で会社を経営する台湾出身の陳煒元(ちんいげん)さんは、神韻公演を鑑賞するために飛行機で名古屋に来ました。飛天芸術大学の章天亮教授のYouTube番組を通じて公演の情報を得て、今回の初公演を心待ちにしていたとのことです。陳さんは、「神韻芸術団が世界中で中国の伝統文化を広めていることは本当に素晴らしいことだ」と語りました。
日本の大学で言語学を教えるアルメニア出身のLuizaさんは娘と共に公演を鑑賞しました。看中国の取材に対し、「神韻の演出は素晴らしく、すべてのアーティストがとても優秀だ。特に、舞台上の演技とスクリーンのアニメーションが完璧に調和している点に感銘を受けた」と称賛しました。
Luizaさんは、以前から中国の友人を通じて法輪功学習者が迫害されていることを知っていたと語りました。そして、「私は旧ソ連のアルメニア出身だ。共産主義が人々に与える害について深く理解している」と述べました。
公演のフィナーレでは神韻アーティストがカーテンコールを行い、観客は熱烈な拍手を送りました。感動の余韻が残るなか、多くの観客は会場ロビーで記念撮影を行い、神韻の記念品を買い求めました。
神韻芸術団は、2006年にニューヨークで設立されて以来、18年間にわたり中国伝統文化を復興させてきました。現在、神韻は8つの同じ規模の芸術団を持ち、毎年世界各国で巡回公演を行っています。観客動員数は年間200万人に上り、その舞台芸術は主流社会のエリート層から高い評価を受けています。
神韻芸術団に関する詳細情報は、公式ホームページをご参照ください。
https://ja.shenyun.org
(取材・黎宜明/翻訳編集・唐木 衛)