12月4日の夜、中国広東省深圳市の深江鉄道工事現場で、大規模な崩落事故が発生し、巨大な陥没穴が形成されました。この事故により、現場で作業中だった13人の作業員が行方不明となり、現在も発見されていません。事故のニュースが報じられると、ネット上では多くの注目と議論を呼びました。

 事故は深夜11時頃に発生し、場所は深圳市宝安区に位置する、深江鉄道の工事現場です。この崩落事故により13人が行方不明となり、事故後、現場周辺の住民が緊急避難を余儀なくされ、付近の道路では一時的な交通規制が実施されました。崩落の原因については現在も調査が進められています。

 ネット上で拡散された動画には、崩落現場が交差点からさほど遠くない場所にあり、工事現場の中央に、巨大な陥没穴が出現している様子が映し出されています。警察は現場周辺を封鎖し、人や車両の立ち入りを禁止しています。一部のネットユーザーは、今回の崩落が爆薬の使用によるものではないかと推測していますが、この説は公式には確認されていません。

 公開された情報によると、深江鉄道は深圳と江門を結ぶ重要な高速鉄道で、全長116.1キロ、設計時速は250キロ(一部区間は200キロ)です。この鉄道は東莞、広州、中山などを経由し、粤港澳大湾区の交通ネットワークの重要な一部として、宣伝されています。

 近年、深圳市では工事現場での事故が相次いでいます。3月31日には、深圳市宝安区にある工事現場で崩落が発生し、1人が死亡、2人が負傷しました。また、10月12日には、浜海大道の道路が陥没しましたが、幸いにも負傷者はいませんでした。陥没の原因は鉄道の工事によるものとされています。そして12月4日、今回の深江鉄道工事現場での深刻な崩落事故が発生し、13人が行方不明となっています。

 この事故のニュースはネット上で瞬く間に広がり、多くのネットユーザーが行方不明者への関心と心配を表明しました。「今年はどうしてこんなにも重大な安全事故が多いのか。行方不明者が無事であることを心から祈ります」、「夜遅くまで働いているなんて本当に大変だ。救助活動が順調に進み、行方不明の13人が早く見つかることを願っています」といったコメントが寄せられています。

 また、一部のネットユーザーは都市開発に対する深刻な懸念を示し、「最近東莞に行った際、幹線道路がすべて地下鉄の工事中だった。上には車が走り、下では地下鉄を掘削していて、地下が空洞化しているのは非常に危険だ」との声も見られました。

(翻訳・吉原木子)