台北市議会は土曜日にドキュメンタリー映画『国有器官』の上映を無事成功させました。上映前日には一部の議員が中国共産党からの脅迫を受けたにもかかわらず、350人以上の観客が来場し、真実への関心と支持を示しました。

 観客の一人である黄さんは、中国で働いていた経験があり、以前からこのような事件について耳にしていたと話しました。彼女は「脅迫は政治的な操作手段にすぎません。恐怖心を与え、人々を退かせることを目的としていますが、私は全く心配していません」と語りました。台湾投資中国被害者協会の理事長である高為邦氏は、このような脅迫は初めてのことではなく、法輪功関連の活動が行われるたびに中国共産党が圧力をかけてくると指摘しました。また、「中国共産党の邪悪さは普通の人々の想像をはるかに超えており、臓器狩りはヒトラーによるユダヤ人虐殺よりもさらに恐ろしいものです」と強調しました。

 ドキュメンタリー映画『国有器官』は台湾での上映開始以来、22日までに28件の脅迫が報告されています。安全確保のため、台北市議会は警察力を強化し、50人以上の警察官を配置して秩序を維持しました。台北市議員の洪健益氏は、世界中の人々が真実を知る権利を持つべきだと訴えました。彼は「民主主義の殿堂でこのような脅迫が行われることを絶対に許してはなりません。この映画を通じて、世界中に臓器狩りの真相が伝わることを願っています。これはすべての民主国家が享受すべき権利です」と述べました。

 新竹県建功高校の元校長の温貴琳氏は、映画鑑賞後に深い感慨を示しました。「この映画を観て、中国共産党の罪行がいかに残虐であるかを深く実感しました。人権を侵害し、非人道的な行為を行うその本質に心が痛みます。特に若い世代に対して、共産党の本質を認識させる教育が必要だと感じました」と語りました。

 さらに、世界人権デーを記念して、雲林県議会や台南市議会でも12月10日前後に『国有器官』の上映が予定されています。主催者は、この活動を通じて人権問題への関心を喚起し、正義の声を広めることを目指しています。

(翻訳・吉原木子)