アメリカ防衛大臣マーク・エスパー(Mark Esper)(イメージ:パブリック・ドメイン)
アメリカ防衛大臣マーク・エスパー(Mark Esper)氏によると、2月29日、アメリカとタリバンの代表団はカタール首都・ドーハ(Doha)で平和協定に調印し、米軍のアフガン撤退に備える。その裏には、アメリカのもっと長期的かつ重要な目標がある。それは、軍事資源を集中し、中国共産党との潜在的な戦争に備えるためである。
「アメリカの着眼点は『大国間競争』だ。そのため、未来の戦場で、宇宙戦争や極超音速ミサイル、先進的な核兵器といった次世代戦略武器などの領域で、アメリカは中国やロシアを凌駕し、一歩先を行かなければならない」とエスパー氏はAP通信に述べた。中国(共産党)は、アメリカの超大国の地位への脅威は強まりつつあるとエスパー氏は述べた。
平和協定によると、タリバンは協定を遵守すれば、平和協定の調印後135日以内に、アメリカはアフガン国内の駐屯部隊を13,000人から8,600人に減らすという。アメリカは連合国とも協力し、比例的に駐アフガン連合軍の人数を減らす。タリバンが常に協定を順守すれば、アメリカ軍と連合軍は、平和協定の調印後14か月以内にアフガンより全数撤退するという。
ペンタゴン(アメリカ国防総省本庁舎)はまだアフガンより撤退するスケジュールを公表していない。
中国共産党政権からの脅威に対し、米海軍高官も戦争の準備を整えよと呼びかけた。去年12月5日、アメリカ海軍作戦部長であるマイケル・ギルディ海軍大将(Admiral Michael Gilday)があるシンポジウムにて、「私は短期内にトラブルが発生すると想定して中国問題を考えている。このような紛争が避けられないと思わないけど」と言った。アメリカ合衆国海軍長官(海軍省のトップ)であるトーマス・モッドリー(Thomas Modly)氏も「将来の最も重要な任務は中国からの脅威を対応する」と同シンポジウムで披露した。
(翻訳・常夏)