最近、中国の複数のブランド生理用ナプキンが、多くの問題を抱えていることが明らかになりました。主な問題として、長さの虚偽表示、低い衛生基準、pH値がアルカリ性に偏り、女性の健康に悪影響を及ぼす可能性がある点が挙げられます。これらの問題は瞬く間に注目を集め、多くの女性消費者が中国の生理用ナプキン業界に対して不満を表明しています。

 中国の複数のメディアや個人ブログが生理用ナプキンの長さを検証した結果、実際の長さが表示よりも短いことが広く確認されました。例えば、表示長さが284mmとされている商品が、実際に測定したところ226mmしかなく、58mmも短いことが判明しました。さらに、液体吸収層の長さを考慮すると、差は一層顕著になります。

 統計データによると、2023年の世界生理用ナプキン市場の売上高は255.2億米ドルに達しました。その中で、中国は世界最大級の消費市場の一つであり、約4億人の適齢女性消費者を抱え、市場規模は1,000億元にも及びます。業界関係者によれば、生理用ナプキン1枚の長さが3~5mm短縮されることは、個々の消費者にとって大きな影響を及ぼさないかもしれませんが、数千万人規模の消費者にとっては、この「誤差」による莫大な経済的利益が隠されている可能性があると指摘されています。

 さらに深刻なのは、中国の生理用ナプキンに対する衛生基準が低いことです。現在の基準では、pH値やホルムアルデヒドの制限がA類のベビー用品に求められる厳しい基準には達しておらず、B類またはC類の基準にとどまっています。

 また、一部の動画では、多くの工場が劣悪な原料を使用している実態が暴露されています。例えば、汚染されたコットンや使用済みタバコのフィルターが生産に使われていることが報じられました。さらに、消費者の中には、生理用ナプキンの中に虫の卵やゴキブリの死骸などの異物を発見したという声もあります。このような製品は衛生面の問題にとどまらず、残留する有害物質や過剰な細菌が女性の健康を深刻に脅かす可能性があります。

 こうした状況を受けて、多くの消費者が中国製の生理用ナプキンを避けるため、香港や日本で高品質の生理用ナプキンを大量に購入しており、これがこれらの地域で供給不足を引き起こし、現地住民の日常生活にも影響を及ぼしています。このような事態に対する不満の声も高まっています。

 一方、ネット上では多くのユーザーが怒りのコメントを寄せています。「中国製品は一貫して信頼できない。過去のメラミン入り粉ミルク事件から今回の生理用ナプキン問題に至るまで、赤ちゃんや女性用製品に対してさえ、量をごまかし、有害物質を混入させる国には恐怖を感じる」といった意見が多数見られます。

(翻訳・吉原木子)