3月3日までコロナウイルス新型肺炎の拡散図(イメージ:Wikipedia / Pharexia CC BY-SA 4.0

 中国共産党の情報封鎖と世論管理により、武漢肺炎(新型コロナウイルス感染症)は世界中に拡散した。アメリカ統合参謀本部は報告で、「今後30日間に、武漢肺炎は全世界規模の伝染病になるため、緊急時対応計画を立てた」と警鐘を鳴らした。

 米週刊誌「ニューズウィーク」(Newsweek)が入手したアメリカ統合参謀本部(Joint Chiefs of Staff)の情報によると、武漢肺炎は今後30日間に全世界に蔓延する。

 アメリカ国立医学情報センター(National Center for Medical Intelligence)も大流行のリスクを警告した。

 報道によると、世界中にいる米国防総省職員が直面するリスクは高まりつつある。数日前、在韓米軍の23歳の軍曹の一人が肺炎を確診され、その妻も陽性反応が出たという。

 米国防総省高官によると、国防総省は武漢肺炎が任務準備に対する影響を心配している。ウイルスに晒されていた米軍兵士が帰国時、不意にウイルスをアメリカ国内に持ち帰るリスクも考慮しなければならない。

 米国防総省スポークスパーソン・マックスウェル(Jessica Maxwell)氏によると、国防総省はすでに緊急時対応計画を立て、大規模な伝染を防止すべく、文官・軍人とその家族・ベースコミュニティスタッフを対象とする教育訓練を展開するために対策を講じている。各地の司令部指揮官も当地の情勢により部隊に特定の指令を出す。

 アメリカは現在、現役軍人・国防総省の文官および請負業者の中国および韓国の一部地域への渡航を禁止している。在韓米軍も買い物やバー、映画館、レストランへの外出などの不要不急の活動を禁止されている。

 蔓延してから3か月が経った武漢肺炎。発生し始める昨年12月に、中国共産党は中央から地方まで隠ぺいをした。肺炎の流行の真相を世の中に伝える最前線の医者を8名も逮捕したと同時に、この肺炎は「制御可能」「人から人への伝染はしない」などの偽情報を流したため、肺炎の流行は凄まじいスピードで中国全土に蔓延させ、やがて全世界に蔓延させた。

 1月には、世界中で新型コロナウイルスとの戦いが始まり、中国人の入国を制限したが、手遅れだった。1月23日に武漢が封鎖される前、すでに500万人が逃げ出した。ウイルスは世界中に拡散した。

 3月5日現在、武漢肺炎は約80か国・地域に蔓延した。中国国外では、計約11,800人が確診され、200人以上の死者が出た。

 アメリカ・ハーバード大学疫学教授リップシッチ(Marc Lipsitch)氏によると、おそらく肺炎の流行は制御不能になり、1年内、全世界の人口の40%~70%もの感染者が出る恐れがあるという。

(翻訳・常夏)