コロナウイルス新型肺炎の拡散図(イメージ:Wikipedia / Pharexia CC BY-SA 4.0)
武漢肺炎(新型コロナウイルス感染症)は去年の末に武漢で発生し、中国共産党が真相を隠したため、今では世界約80の国と地域に広がり、中国大陸を除いて、確診された患者数は11800例に近い、200人以上死亡した(厚生労働省のホームページにより)。近日、イギリスの大学インペリアル・カレッジ・ロンドンが発表した報告書によると、全世界範囲で、中国大陸から流出されたコロナウイルスによる新型肺炎の患者の約2/3が検出されていないと推測され、また、複数の感染ルートはまだ発見されていないという。
当該報告書は、武漢天河国際空港の航空便の流量や、各国の検出した患者数などのデータに対し分析を行い、シンガポールのデータを参照し、国や地域ごとに武汉肺炎を監視する敏感度を評価した。
当該報告書はフィンランド、ベルギー、スウェーデン、カナダ、ネパール、インド及びスリランカが分析対象として解析を行った。前述諸国は武漢新型コロナウイルスに対する監視の敏感度評価がいずれもシンガポールより高かった。つまり、これらの国が航空便ごとに発見した患者数は、シンガポールよりも高いと考えられる。
同報告により、複数の例から見ると、一部の国と地域は予想される武漢肺炎の患者数が、確診した症例よりも明らかに高かったという。間違えなく、検出困難な患者が存在している。
このため、中国大陸から世界へ流出した武漢肺炎患者の約2/3が検出されておらず、中国大陸以外の多くの感染経路が発見されていない可能性があると警告。
2月29日までに、中国以外の56の国や地域で確診が発表された。その中で、韓国、日本、イラン、イタリアの感染はかなり深刻である。また、ノルウェー、ベラルーシ、デンマーク、ブラジル、ギリシャ、ルーマニア、リトアニア、ニュージーランド、ナイジェリア、メキシコ、アゼルバイジャンなど多くの国々ではすでに初発症例が確認された。
(翻訳・柳生和樹)