ハロウィンが近づくにつれ、上海、浙江省杭州、広東省広州などの各地で、市民によるハロウィンの祝賀イベントが行われています。その中でも、広州で行われた若者たちのパフォーマンスが、中国共産党による「臓器摘出」を暗示しているかのように見えるとして、動画がインターネット上で急速に拡散し、大きな注目を集めています。
この動画は、広州のハロウィンイベントの一環として撮影されたもので、中国共産党の「臓器摘出」を暗示しているとされるシーンが描かれており、視覚的なインパクトが非常に強いダンスパフォーマンスが披露されています。
動画には、パフォーマンスの現場に「病床」に見立てた装飾が配置され、十数人の若者たちが音楽に合わせて踊る様子が映し出されています。特に、医者の扮装をした若い男性が「血痕」の付いた白衣をまとい、首に聴診器を掛けている姿が目立っています。また、看護師の役を演じる2人の女性も「血痕」が付いた看護師の制服を着ており、他のパフォーマーたちは「患者服」を身にまとって、病床を取り囲みながら狂ったように踊っています。
中でも最も目を引いたのは、病床の上で踊る若い男性です。彼の動きは時折他のパフォーマーと異なり、驚愕の表情を見せつつ、腹部や腰部を押さえる仕草をしており、何らかの苦痛を表現しているように見えました。
この動画に対して、一部のネットユーザーは「このダンスは非常に分かりやすく、深い意味を持っている。これは中国共産党による臓器摘出を暗示しているのではないか」とコメントしています。
2006年、法輪功学習者たちが、中国共産党による臓器摘出の実態を初めて公表しました。統計データによると、中国における臓器移植産業は、2000年に法輪功への迫害が始まって以降、急速に拡大しています。
2019年には、イギリス・ロンドンに本部を置く民間法廷「中国法廷(China Tribunal)」が、中国で国家の承認のもと強制的な臓器摘出が「大規模」に行われていると結論づけました。法輪功学習者が主な臓器供給源となっているとされています。
時事評論家の横河氏は、中国の臓器移植業が狂気じみた発展を遂げた背景には、莫大な利益が関わっていると指摘しています。「その拡大に伴い、法輪功以外の集団からも臓器の供給源を探さざるを得なくなり、普通の中国人も臓器を盗まれるリスクに直面しています。」
さらに、中国には現在、世界最大規模の生体データベースが存在し、囚人だけでなく多くの一般市民のデータも含まれています。これにより、臓器の適合が容易に行える状況が整っています。
(翻訳・吉原木子)