中国で新型コロナウイルスが再び感染拡大し、多くのネットユーザーは新たな変異株が「非常に強力だ」と嘆いています。中国のネットユーザーは最近、50代、60代の人々が相次いで亡くなっていることを報告し、主な死因は心筋梗塞や脳梗塞などで、突然死が相次いでいると述べています。

「多くの50代、60代の人々が次々と亡くなっている」

 10月初旬の連休が終わったばかりの頃、中国のSNSでは悲嘆の声が広がっていました。多くのネットユーザーは、2024年の新型コロナウイルスの変異株が「非常に凶悪」で、止まらない下痢や咳、絶え間ない痛みなど、さまざまな症状が人々を苦しめていると訴えています。あるネットユーザーは「本当に内臓すべてが痛い…誰か助けて!」と苦しんでいました。中国政府が一貫して感染状況の真実を隠しているため、今回の感染による正確な状況は把握できていません。

 また、中国のSNSでは5日、あるネットユーザーが「最近、50代や60代の多くの人々が突然亡くなっている」と投稿し、死因の多くは脳梗塞や心筋梗塞などの血管疾患であると述べました。以前は病気を患っても暫く生きられましたが、現在では非常に突然で、人々が急に亡くなってしまうと嘆いています。

 別のネットユーザーも投稿し、最近、60歳前後の多くの人々が相次いで亡くなっており、死因が似ていると指摘しました。

 投稿には、周囲の高齢者たちが定期健診を受けるたびに、ほぼ全員が薬を処方され、脳卒中になったり、血糖値が高すぎて入院することが頻繁に起こっていることが書かれていました。「自宅にいる4人の高齢者は全員高血圧と高脂血症を患っています。隣のおじいさんは68歳で、仕事の合間にしゃがんでいたところ、立ち上がった瞬間に脳梗塞で亡くなりました。また、かつての同級生はわずか39歳で、夜勤の帰りに心筋梗塞で亡くなりました。このような例があまりに多すぎる、これは一体どうなっているのか?」

若者も例外ではない

 この話題はコメント欄で広く共感を呼び、多くのネットユーザーが、家族や友人、同級生、同僚、隣人、知り合いなどが年齢を問わず、さまざまな理由で突然亡くなっていると述べました。

 広西チワン族自治区のネットユーザーは、「私はまだ30代なのに、すでに多くの葬式に参加しました」とコメントしました。別の浙江省のネットユーザーは、「この数年間で、たくさんのお年寄りが亡くなってしまいました。50代、60代の人がほとんどで、みんな癌でした」と述べています。

 河南省のネットユーザーは、「29歳の同級生が病気で亡くなり、37歳の同僚も病気で亡くなりました。突然、自分が若くなくなったことを感じ、死が身近に迫っていると感じるようになりました」とコメントしました。

 山東省のネットユーザーは、「私たちの村では、ここ数年、50代、60代の男性が次々と亡くなっています」と述べています。

 上海のネットユーザーは、「死がますます若年化しており、老衰で亡くなる人が減っています。40代、50代で癌を患う人が増えており、さらに若い人もいます」と嘆いています。

 湖北省のネットユーザーは、「隣人の息子が40歳くらいで、突然の病気で病院に運ばれ、そのまま亡くなってしまいました」と述べています。

 一部のネットユーザーは、これらの現象がすべて新型コロナウイルスによるものだと考えています。ある投稿では「コロナが発生してから、何度も感染しました。今は見た目には問題がないように思えますが、体力と免疫力が以前とは、全く違うことをはっきりと感じています。今では、周りの多くの人が突然亡くなっており、その中には非常に若い人もいます。このようなことは、パンデミックが起こる前には全くありませんでした」と書かれています。

中国の中青年学者が相次いで亡くなる、原因は不明

 不完全な統計によると、中国の多くのメディアが報じたところ、最近、複数の中国の中青年学者が突然亡くなっています。彼らは学界のエリートであり、年齢は50歳未満で、死因についての詳細な説明はされておらず、多くは「病気による治療の甲斐なく」や「突発的な病気」と報じられています。

 例えば、2024年9月17日、西南政法大学人権研究院の副教授張祺楽氏は「病気による治療の甲斐なく」重慶で享年38歳で亡くなりました。2024年9月3日、南京大学教育研究院学校心理教育研究所の所長兼副教授である費俊峰氏は「病気による治療の甲斐なく」南京で亡くなり、享年50歳でした。

 2024年9月1日、復旦大学附属小児病院感染症肝病科の副主任医師であるクルバンジャン・アブドゥルシ・クル(庫爾班江·阿布都西庫爾)氏は、自宅で突発的な病気により亡くなり、享年47歳でした。2024年8月29日、山東大学エネルギー・動力工学学院の李海増教授は、青島で突発的な心筋梗塞により亡くなり、享年34歳でした。

 2024年8月21日、北京社会科学院社会学研究所の助理研究員である劉陽博士は「病気による治療の甲斐なく」北京で亡くなり、享年44歳でした。同じく2024年8月21日、上海理工大学マルクス主義学院の副教授である王煜焜博士は「病気による治療の甲斐なく」上海で亡くなり、享年42歳でした。

広東でデング熱が流行、医師が死亡例を明かす

 新型コロナウイルスの新たな変異株が中国で猛威を振るう一方、広東省では別のウイルス、デング熱ウイルスが静かに拡大しています。

 広東省疾病予防管理センターの公式ウェブサイトによると、9月30日から10月6日までの一週間で、広東省全体で新たに1,770例のデング熱症例が確認され、その中で最も多かったのは仏山市で617例、次いで広州市で251例でした。

 広州市内の私立診療所の医師である王健氏(仮名)は、最近、デング熱が中国の南部で流行しており、蚊がウイルスを媒介して人々に広めているため、最も効果的な対策は蚊の駆除であると海外メディアに語りました。デング熱ウイルスは感染力があり、重症化すれば死亡することもあるとのことです。

 王健氏はまた、防疫ステーションの職員から、今回のデング熱の流行が非常に深刻であることを聞いたと述べています。

 広東省緑縁百草伝統中医学研究院院長の丘海洋氏は9日、彼の地元である広東省梅州地区およびその周辺でデング熱ウイルスが発生したことを明らかにしました。丘海洋氏によると、デング熱の症状には突然の高熱、全身の筋肉や関節の痛み、極度の疲労感、眠気、さらにリンパ節の腫れや白血球の減少などが含まれます。重症化すると、死亡する可能性もあるとのことです。

(翻訳・吉原木子)