中国軍の医療スタッフ(イメージ:YouTubeスクリーンショット)

 新型コロナウイルス肺炎(以降、武漢肺炎と称す)の疫病が武漢での流行が抑えられなくなり、湖北省の公安システムと軍隊の感染が深刻になった。中国共産党は各省の公安と軍隊を湖北省へ緊急派遣し、軍隊が多数の病院を接収した。中国軍の統計によると、現在は4000余りの軍隊の医療関係者が湖北省に駐屯している。

 中国の新華通信社によると、習近平中央軍事委員会主席の承認を経て、最近中国軍が2600人の医療関係者を増派し、湖北省の武漢肺炎退治を支援した。武漢火神山病院の運営方式を参照し、武漢市泰康同済病院、湖北省婦幼保健院光谷院区の確診された患者の医療救急任務を担当する。

 同報道によると、医療スタッフの増員は航空や鉄道による運送され、現在は全員武漢に到着済で作業を行っている。これにより、中共軍方が湖北省の疫病退治支援に派遣した医療関係者は4000人余りに達した。

 これに先立ち、肺炎の重症患者を収容・治療する武漢火神山病院は、2月3日の建設完成当時、中国共産党が各地の軍の病院から1400人余りの医療スタッフを派遣し、病院に進駐して協力した。しかし内部問題があまりにも混乱していたため、中国共産党当局は火神山病院を直接管理するようと軍に要請し、軍の役割は協力から担当に変わり、病院は軍隊に接収され、軍管と同様になった。

 武漢肺炎は昨年12月初めに発生した。流行の初期、中国共産党は地方から中央まで、流行を隠蔽し、流行情報を伝達する医療関係者を逮捕したばかりでなく、「予防可能、流行を抑えられる」、「ヒトからヒトへの感染はしない」などの虚偽情報を公表したため、流行は迅速に各省と各国に広がった。

 疫病が急速に発生した後、当局は武漢を都市封鎖し、都市封鎖の前には500万人が武漢を離れ緊急避難した。その結果、中国全土及び世界20数カ国に広がり、そのうちすでに16カ国以上に確診した患者が確認されている。

 疫病が抑えられなくなったことを中国共産党当局は今でも隠蔽し、防疫を「人民戦争」と定義し、警察と軍人を動員して疫病を退治している。

 海外メディア大紀元の報道によると、湖北省の第30期「新型コロナウイルス感染肺炎の予防対策に関する報告書」の中で、湖北省の公安システムは少なくとも1000人以上が新型コロナウイルス肺炎に感染し、中国共産党軍の将兵も集団で感染したという、同時に、各地の病院、刑務所も相次いで大量感染事件が発生した。香港警察隊も集団感染が疑われている。

 最近、ネット上に公開された2つの内部文書によると、中国共産党内部では、新型肺炎ウイルスがSARSに類似し、伝染性が強いことが早くからも知られており、このうち、中国軍の大学は1月初めから予防を開始していたが、中国共産党はこれを隠し続けるため、真相の分からない多くの医療関係者や国民が大量に感染・死亡することまでに至る。

(翻訳・柳生和樹)