最近、中国のある高官の子孫とみられる人物が中国のSNSで「富を誇示」し、20歳の誕生日に祖母から1.8億元の誕生日プレゼントをもらったと強調し、銀行口座に24億元もの預金があることを晒して、ネットユーザーの間で大きな注目を集めました。
そのユーザー名は「冬冬安安」で、SNSで「20歳の誕生日に祖母が私に1.8億元をくれた」と述べ、中国農業銀行の口座残高が24億元に達することを示しました。彼はまた、豪邸や高級車、高価な腕時計、その他の贅沢品の写真も投稿しました。
これらの豪華な品々の他に、先祖と思われる人物が中国共産党の高級軍官と一緒に写った古い写真や、先祖が受け取った中国国務院の任命書、さらには中国共産党の開国の元勲である朱徳と家族との写真も公開しました。
スクリーンショットには「祖母の一部のコレクション」として、珍しい骨董品や書画、そして毛沢東が関与したとされる李可染の絵画も含まれていました。
このアカウントのIPアドレスはフランスにあることが示されており、ネットユーザーの中には、この人物がフランスに移住した「紅三代」や「紅四代」である可能性があると推測する人もいました。
いわゆる中国の「赤い貴族」、別名「紅二代」、「紅三代」、「紅四代」は、副省級以上の党、政府、軍の高級官僚の子孫たちを指し、これは中国における特権階級を意味します。この階層は、中国共産党の専制体制下で巨大な財力と権力を持っています。
「冬冬安安」の富を誇示する行動はネットで瞬く間に話題となり、特権階級に対する不満と反感を呼び起こしました。多くの中国のネットユーザーが「当局は共同富裕を提唱しているのに、なぜ私たちは生活に苦しんでいる一方で、彼らはこんなに富を誇示できるのか」、「官僚たちが財産の開示を嫌がるのも無理はない。恥知らずだ。これらの金は無数の中国人の血と涙で得られたものだ」とコメントしています。さらに、「共産党は人民の財産をむさぼることしか考えていない」と批判する声も上がりました。
(翻訳・吉原木子)