2024年8月以降、中国のA株上場企業の幹部たちの辞職ラッシュが大きな注目を集めています。中国メディアの報道によると、わずか1ヶ月の間に、A株上場企業はすでに1100件を超える辞職公告を発表しており、その数は過去数年の業績向上公告の総数を上回っています。特に注目すべきは、金融業界の辞職割合が非常に高いことです。

 鳳凰網の報道によると、2024年以降、中国の六大国有銀行の幹部の人事異動が頻繁に行われ、A株に上場する27の都市・農村商業銀行のうち、70%以上の銀行が年内に幹部の辞職を経験しており、そのほとんどが資産管理チームに関わるものでした。

 さらに、9月の最初の10日間だけでも、十数社の上場企業が幹部の人事異動公告を発表しています。辞職理由は多くの場合「個人的な理由」とされていますが、企業の将来の潜在的なリスクに関連することからの早期辞職の可能性も否定できません。

 例えば、中国の医療製品メーカーの雲南白薬の場合、2023年以降、複数の幹部が「個人的な理由」で辞職しています。今年5月には、取締役の陳発樹、陳焱輝、路紅東、そして監査役の游光輝、鐘傑が辞職報告書を提出しました。陳発樹はかつて資本市場で名を馳せ、雲南白薬との間には多くの物語があります。彼の指導の下で雲南白薬は上場を達成しました。

 注目すべきは、これらの幹部が辞職した時期に、元取締役会長の王明輝を含む5人の幹部がある事件に関与したとして、当局に調査されています。

 この数人の幹部が相次いで辞職した背景には、企業が抱える将来的な個人責任やリスクを避けるための行動である可能性が考えられます。

(翻訳・吉原木子)