中国各地でこのほど、ストライキや抗議活動が頻発しています。最近では、山東省青島市即墨区でバス運転手が8カ月間も給与を受け取っていないことを理由にストライキを行い、当局による暴力的な鎮圧が行われました。また、湖北省襄陽市でも、タクシー運転手の抗議事件が発生しました。

 ネットユーザーがネット上に暴露したところによると、9月4日に山東省青島市即墨区で、バス運転手が8カ月間も給与を受け取っておらず、耐え切れずにストライキを行ったとのことです。その後、警察が駆けつけ、暴力的な手段で鎮圧し、一部の運転手が逮捕されました。動画には、多くのバス運転手が制服を着て集まり、多くの警察が現場で警戒している様子が映っており、ある運転手が数人の警察に地面に押さえつけられる様子も見られました。

 この事件について、一部のネットユーザーは、「海外ではストライキは労働条件の改善を求めるために行われるが、中国では給与を受け取るためのストライキであり、しかも暴力で鎮圧されるなんて、なんと悲しいことか!」とコメントしました。

 さらに、湖北省襄陽市で3日、大規模なタクシー運転手のストライキが発生し、地元政府が彼らの営業権を剥奪しようとしていることに対して抗議しました。多くの運転手によると、襄陽政府はタクシー運転手に対し、営業権を無条件であるペーパーカンパニーに譲渡するよう強制し、その会社との契約を結ぶよう圧力をかけてきたとのことです。これに対し、タクシー運転手全体が強く反発しました。政府は運転手を屈服させるため、道路上でタクシーを取り締まり、車両を押収しました。

 3日、襄陽市の東風大通りであるタクシーが押収されたことがきっかけで、市内のタクシー運転手全員がストライキを行い、一部の運転手は押収された同僚を支援するために東風大通りに集まりました。

 統計によると、8月12日から9月1日までの3週間で、中国では少なくとも74件の集団抗議が発生しました。これには労働者、住宅所有者、農民、投資家、家族など、さまざまなグループが含まれます。

(翻訳・吉原木子)