8月20日、遼寧省葫芦島市建昌県で発生した大規模な洪水災害において、政府は公式に11名の死亡と14名の行方不明を発表しました。しかし、洪水現場から100体以上の遺体が発見され、世間からの疑念が高まっています。政府はこの洪水が豪雨によるものだと説明していますが、地元住民はダムの放流が主な原因だと考えています。
海外のネットユーザーが暴露したところによると、建昌県の洪水被害現場で次々と発掘された遺体は100体を超えているが、これはすべての犠牲者ではありません。多くの家族が洪水に流され、まだ行方不明として計上されていない人々も多いです。遺体が多すぎるため、被災地では疫病の危険が高まっています。現場にいるボランティアは、腐敗した遺体の悪臭がひどく、呼吸するのが困難で、目が痛むほどだと語っています。特に注目すべき点は、災害救助や物資供給の大部分が民間のボランティアによって行われており、政府はほとんど救援活動を行っていないということです。
救援活動に参加している人々によれば、洪水発生後、建昌県の火葬場は遺体で溢れかえり、多くの遺体が身元不明のまま放置されています。気温が高いため、遺体は現地で埋葬するしかない状態です。今回の洪水による死傷者数は、推定で2~3千人に達し、行方不明者は約2千人とされています。
さらに、ネットユーザーは、洪水が発生した8月20日、数十のダムが最大量で同時に放流した結果、2つの県、28の郷・鎮と400以上の村が深刻な被害を受けました。
ある救援隊員によれば、建昌県の火葬場はすでに満杯で、多くの遺体は損傷が激しく、身元確認が困難な状態です。中には遺体を誤って認識するケースもありました。ある家族はなくなった親戚を埋葬したものの、3日後にその親戚が帰宅した事例もありました。また、2つの家族が1体の遺体を争い、最終的にはDNA検査で解決したケースもあったといいます。
道路建設に携わっている救援隊員の王さんによれば、建昌県では多くの遺体が隣接する綏中県やさらに遠くの海岸まで流されていました。彼は「道路工事をしていると、高度に損傷した遺体を見つけることがある。しかし、遺体は服を着ておらず、特定できる特徴も残っていないため、誰が誰かを認識するのは不可能でした」と語っています。
一部のネットユーザーは、「今回の災害は本当に深刻だ。ダムの放流がなぜ事前に通知されなかったのだろうか?準備ができていれば、これほど多くの命が失われることはなかったはずだ」と政府を非難しました。
(翻訳・吉原木子)