最近、ある「王苗森」と名乗るネットユーザーが中国共産党中央紀律検査委員会(略称:中央紀委)や中国のQ&Aサイトである知乎で、習近平を実名で告発する投稿がネット上で広く拡散されました。それ以前に、このネットユーザーは「中国共産党を打倒するための民意投票」を発起し、中国共産党が政権を握って以来の数々の悪行を列挙し、「14億の中国人民よ、立ち上がる時が来た!」と呼びかけていました。

 告発状では、王苗森は新型コロナ対策における習近平の「不当な行為」について実名で告発したと述べています。習近平はかつて「新型コロナウイルスへの対策は、自ら指揮し、自ら配置を行った」と主張しており、「自ら」である以上、その責任を問われるべきだとしています。

告発状の主な内容は以下の3点です。

1、「李文亮への訓戒」事件:武漢市中心病院の眼科医である李文亮は、新型ウイルスに注意を呼びかけたため、武漢公安から「虚偽の発言」として訓戒を受けました。そのため、新型コロナウイルスの流行は早期に発見されず、ウイルスは世界中に広がり、多くの人々の生命の安全を脅かしました。

2、残酷な「ゼロ・コロナ」政策:パンデミックの中後期に、世界の多くの国が規制を緩和する中、習近平は依然として「ゼロ・コロナ」政策を堅持し、その結果、多くの中国人はウイルスではなく、封鎖による食糧不足や医療を受けられないなどの二次災害で命を落としました。

3、「白紙運動」への弾圧:2022年末、全国の大学生が「ゼロ・コロナ」政策に抗議して白紙を掲げ、抗議を行いました。学生の権利は憲法で保護されていますが、政府は憲法を無視し、大規模な逮捕や拘禁を行い、公権力を濫用しました。

 告発状の最後には、習近平がこれらの3点において不可避の責任を負っており、告発人は中央紀委と国家監察委員会に対し、習近平の党籍を剥奪し、党内のすべての職務を解任することを求めることが明記されています。

 王苗森はまた、「中国共産党を打倒するための民意投票」を発起しました。彼はブログで、中国共産党は1921年の創立以来、悪行を重ね、1949年に政権を奪取して以来さらに悪化していると指摘しています。王苗森は、「14億の中国人民よ、今こそ立ち上がり、自分たちの声を投票で表明し、世界に見せましょう。我々は東アジアの病人ではなく、誇り高い中国人だ!」と呼びかけました。さらに彼は、投票の開始日は2024年8月17日であり、投票は匿名で行われると付け加えました。

 これに対し、多くのネットユーザーは、「あなたは中国で最も偉大な勇者の一人です」と称賛しました。

(翻訳・吉原木子)