「死の海」とも呼ばれる新疆ウイグル自治区のタクラマカン砂漠が突然の洪水に見舞われ、水深は約1メートルに達し、多くの車両が水没しました。

 新疆気象局によると、今月上旬から中旬にかけて、継続的な高温と一部地域での強い降水の影響で、タリム川本流の水量が警戒レベルを超える状態が続いています。新疆気象局は水利庁や自然資源庁と連携し、山洪災害に対する気象リスクの青色警報と地質災害に対する気象リスクの黄色警報を発表し、早い段階で洪水災害防止の4級緊急対応を行いました。

 中国水利部が24日に発表した情報によると、新疆地域は7月15日以来、高温による雪解けと強い降水の影響を受けており、新疆タリム川の源流であるアクス川、ホータン川、ヤルカンド川で次々と洪水が発生しています。また、8月17日から27日の10日間)で、タリム川上流の降水量は平年の4倍以上に達しました。

 ネット上で出回っている動画では、道路が洪水により浸水し、通行が困難になっている様子が映し出されています。多くの乗用車が水に浸かってエンジンが止まり、長い列をなしています。新疆メディアは、現地の水深が1メートルに達していると報じました。

 タクラマカン砂漠での洪水のニュースは、多くのネットユーザーの注目を集めました。多くのネットユーザーは、この出来事に驚きを隠せない様子で、「何度もタイトルを見直しても、信じられない……砂漠で洪水なんて、本当なのか」、「誰だって、洪水と砂漠を結びつけることはできないだろう」、「長生きすると、いろんなことが見られるものだ」といったコメントが寄せられています。

 資料によると、タクラマカン砂漠の面積はおおよそ324,000平方キロメートルで、世界の砂漠の中では16位の大きさとされるが、その大部分が砂丘に覆われており、砂砂漠としては世界最大級ともいわれています。

(翻訳・吉原木子)