中国各地ではこのほど、気候の影響により野菜の価格が急騰しており、10年間で最高値を記録しています。現在、上海の野菜価格は倍増し、ニューヨークの水準に匹敵するほどです。一部の専門家は、現在の上海の物価はニューヨークとほとんど差がありませんが、上海の収入はニューヨークと比較できないため、非常に恐ろしい状況であると指摘しました。

 多くの中国の専門家は、野菜の価格上昇の原因は、今年の6月と7月に発生した高温と豪雨の天候にあると分析しています。これらの専門家は、伝統的な野菜の産地が干ばつから内水氾濫に至る過程を経験し、その結果として野菜の生産量が減少したと考えています。

 報道によると、今年初めから中国では野菜と豚肉の価格が大幅に上昇しています。豚肉の価格は、1月の500グラムあたり11.8元から上昇し、7月には17.8元に達し、8月末にはさらに20元を突破しており、その上昇幅は驚くべきものです。

 中国農業部が重点的にモニタリングしている28種類の野菜に関するデータによると、6月16日から8月15日にかけて、中国の野菜の1日あたりの価格は1キログラムあたり4.27元から6.01元に上昇しており、40%以上の増加を記録しています。

 週ごとの野菜価格を観察すると、今年の第30週(7月22日~28日)には1キログラムあたり4.91元に達し、過去10年間の同時期で最高値を記録しました。

 中国メディアの報道によると、中国各地で野菜の価格が上昇しており、一部の野菜の価格は30%以上も上昇しています。多くのネットユーザーは、今では野菜を買うのに以前よりもかなり多くの費用がかかると述べ、「今日、野菜を買いに行ったら、肉よりも高い野菜があった」、「インゲンが500グラムあたり10元、ニンニクの芽が500グラムあたり23.8元、キュウリも倍以上に値上がりしている。こんな価格はもう無理だ」と直言しています。また、ここ数年で、車や住宅など、庶民が買えないものは値下がりしているが、果物や野菜など、庶民の日常生活に関わるものはすべて値上がりしている。一方、賃金は上がらないどころか、いくつかの地域では減給されている。庶民は一体どうやって生きていけばいいのか」と嘆いている人もいます。

(翻訳・吉原木子)