最近、中国各地で新型コロナウイルスの感染が再び拡大する中、水痘・帯状疱疹ウイルス(すいとう・たいじょうほうしんウイルス)も流行し始め、民間では熱い議論が交わされています。ネット上では多くの人が発病したと報告しています。しかし、中国当局はこの件について今も沈黙を守っています。
広東省のあるネットユーザーは、「自分だけが帯状疱疹になったとは信じられない。コロナに感染した後、身体がかなり弱くなった。以前の私はとても健康だったのに、今では夜になると痛みとかゆみで全然眠れない」と投稿しました。
このネットユーザーは特に多くのフォロワーを持っているわけではありませんが、彼の投稿には2000以上のコメントを集めました。一部のネットユーザーは、自分も帯状疱疹にかかったとコメントしました。
江蘇省のあるネットユーザーは、耳の中に帯状疱疹ができ、その後顔面麻痺を引き起こしました。当初、彼女は中耳炎だと思い気に留めていませんでした。「二三日後、耳と頭がとても痛くなり、夜に救急医療を受けた。医者は耳鼻科を受診するよう勧めたが、翌朝起きたら顔面麻痺になった。20日以上治療を受けているが、顔面麻痺は未だに改善していない」
江西省のあるネットユーザーは、「最近、帯状疱疹にかかる人が多い。皮膚科で薬をもらいに行ったら、最近発症した人が多く、まるで新しいウイルスのように感じる」と投稿しました。
遼寧省のある医者は、「帯状疱疹は一度かかると一生つきまとう。私はすでに三回発症している。大学で教授が言っていたが、このウイルスは脊髄神経に潜伏し、体が弱ったり、免疫力が低下したりすると再発する」と述べました。
皮膚科医の段嵐樺氏は、7月にビデオ番組で、最近多くの有名人が帯状疱疹に感染していることを明らかにしました。
彼女は帯状疱疹の初期症状として、皮膚の痛みや損傷を挙げ、帯状疱疹は伝染性があることを強調しました。「このウイルスは飛沫や接触を通じて、人体に侵入する可能性がある。初めてこのウイルスに接触した際には水痘(みずぼうそう)を発症し、その後ウイルスは脊髄神経細胞に潜伏する。免疫力が低下すると、ウイルスが活性化し、大量に増殖し、神経細胞特有の長い突起を通じて、皮膚に移動し、皮膚に帯状疱疹を引き起こす」
帯状疱疹の治療薬であるアシクロビルは、40年以上前から臨床で使用されており、明確な効果が認められています。この薬は外用薬としては重篤な副作用がないものの、全身治療で内用薬(注射剤、錠剤等)として使用されると、重篤な副作用が現れることが知られています。長期間服用することで、間質性肺炎(かんしつせいはいえん)、急性腎不全、肝炎、肝機能障害、急性膵炎など、多くの臓器に病変を引き起こす可能性があります。
帯状疱疹について、民間での議論は活発ですが、中国当局は何のコメントも発表していません。
ある生物学の専門家は「帯状疱疹の発症は、患者の免疫力低下と直接関係している。新型コロナウイルスの感染再拡大が一般市民の発症の主な要因である可能性が高いが、中国共産党の高官には別の要因があるはずだ。それは臓器移植だ。臓器移植手術を受けた患者は生涯にわたり免疫抑制剤を服用しなければならず、免疫力が低下している。子供の頃に水痘を発症したことがある場合、体内に潜伏している帯状疱疹ウイルスが容易に活性化され、この病気に罹患する可能性が一般の人よりも高くなる。そして、長期的にアシクロビルを服用することで、多くの臓器にダメージが及ぶ。したがって、臓器移植を受けた患者が帯状疱疹を発症した場合、アシクロビルを服用すると複数の臓器が損傷し、再度臓器移植手術が必要になる可能性があり、服用しないと帯状疱疹ウイルスによる大きな痛みや身体的な器官の損害を耐えなければならなくなる。」
この専門家は、臓器移植手術を受けた中国共産党の高官の中にも、多くの人がすでに帯状疱疹を発症していると推測しています。中国の医学専門家は、このような秘密が公にできないことをよく理解しているため、中国当局はこの件について今も沈黙を守っているのです。
(翻訳・吉原木子)