中国各地で最近、突然死の事例が多発し、新型コロナウイルスによる潜在的な健康危機への懸念が広がっています。

 広東省広州市で17日、33歳の警備員が夜勤中にトイレで突然倒れ、死亡しました。遺族によると、彼は倒れる前に仕事のグループチャットで助けを求めたが、救助が間に合わなかったということです。広州市公安局が提供した死亡証明書によると、死因は突然死とされています。

 同日、浙江省杭州市のサービスエリアでも、トラック運転手が車内で意識を失っているのが発見されました。地元公安局は、運転手が車内で既に死亡していたことを確認しましたが、詳細な死因については明らかにしませんでした。

 4月17日には、あるトラック運転手がSNSに動画を投稿し、その月にすでに10人以上のトラック運転手が突然死していると報告しました。彼らの症状はほぼ同じで、明らかな急性病歴がなく、突然死に至ったといいます。彼はさらに、突然死した運転手の中には、20代の若者も含まれていると指摘しました。

 トラック運転手だけでなく、ゴールデンウィーク後には、ライドシェアのドライバーの間でも突然死の事例が相次いでいます。あるライドシェアドライバーは5月中旬に、「私が知っているだけでも、ゴールデンウィークから今までのわずか10日間で20人以上のドライバーが突然死しました。最近では、毎日のように突然死の人数が増えており、一日に3、4人が突然死することもありました」と暴露しました。

 トラック運転手やライドシェアドライバーの突然死の頻発について、一部のネットユーザーは過労が原因だと考えていますが、他のネットユーザーは新型コロナウイルスが原因であると指摘しています。あるネットユーザーは、「おそらく新型コロナウイルスに感染した後の突然死だと思います。2019年に新型コロナウイルスが発生した初期にも、道端で突然倒れて亡くなる人がたくさんいました。今、私の周りでも再感染者が増えているので、皆さんも自分自身をしっかり守ってください」とコメントしました。

(翻訳・吉原木子)