中国では最近、多くの地域で「原因不明の肺炎」の集団感染予防・抑制の緊急訓練が行われ、広く注目を集めています。中国当局がこれまで一貫して情報の透明性を欠いているため、多くの市民人々は新型コロナウイルスが再び感染拡大する可能性があるのではないかと懸念し始めています。

 鄭州、張掖、四川・重慶、北京などを含む複数の地域で最近、「原因不明の肺炎」の集団感染予防・抑制の緊急訓練が次々と行われました。多くの参加者が防護服を着用しており、まるでパンデミックの期間に戻ったかのような光景です。

 中国各地で行われているこれらの「原因不明の肺炎」の緊急演習について、米ウォルター・リード陸軍研究所の元ウイルス学研究員である林暁旭氏は、ラジオ・フリー・アジアとのインタビューで、「全体的に見て、中国政府は健康に関する情報、特に公衆衛生危機に関して多くを隠しているように思います。いわゆる緊急演習は、根拠のないものではないでしょう」と述べました。

 2019年武漢市で新型コロナウイルスのパンデミックが発生する直前、当局は空港での「新型コロナウイルス感染」に対する処置をシミュレーションする緊急演習を行いました。当時、「新型コロナウイルス」が何を意味するのか、中国の市民にとっては、まだ未知のものでした。しかし、最近の大規模な緊急演習により、市民は「新型コロナウイルスが再び流行するのではないか」と不安を感じています。

 中国メディア「第一財経」は15日、甘粛省政府関係者の話を引用し、甘粛省疾病管理センターが、中央政府が10の省で8月末までに伝染病の緊急演習を行うよう求めていると確認したことを報じました。また、報道によれば、今年2月から、多くの地域で「原因不明の肺炎」の集団感染やその緊急対応演習が次々と行われてきました。特に6月以降、さらに多くの地域が演習に参加しています。

 これに対して、多くのネットユーザーは、「私の周りの多くの友人や同僚が最近熱を出しています。新型コロナウイルスが再び感染拡大しているのでしょうか?」とコメントしました

(翻訳・吉原木子)