陝西省北洛河流域はこのほど、かつてない洪水に見舞われました。中国水利部によると、8月6日から9日にかけて、陝西省北洛河流域の累積降水量は90ミリに達しました。延安市志丹県の最大降水量は224ミリに達しました。今回の豪雨により、北洛河では1994年以来最も深刻な洪水が発生しました。

 水利部の報告によれば、10日12時45分に、北洛河下流の主要流路を観測する状頭水文観測所で、ピーク時の水位は371.71メートル、流量は毎秒3530立方メートルに達し、1933年に記録して以来、3番目の高さとなりました。21時までに、流量は毎秒1190立方メートルにまで減少しました。しかし、洪水は下流に向かって進んでおり、北洛河下流では引き続き警戒水位を超える洪水が発生する見込みです。

 陝西省以外にも、多くの地域で洪水が相次いで発生しています。報告によると、10日8時から11日8時迄の間に、吉林省、黒龍江省、内蒙古自治区、陝西省、雲南省などで新たに9つの河川で警戒水位を超える洪水が発生しました。

 さらに、四川省気象台は9日、豪雨の青色警報を発令しました。複数の市や州で大雨から豪雨、局地的には特大豪雨が予想されています。同日14時30分頃、楽山市沐川県で山津波が発生し、道路が破壊され、ダムの施設の一部が破壊されました。

(翻訳・吉原木子)