陝西省の千億元規模の製鉄企業である東嶺集団が破産を発表し、このニュースは業界に大きな衝撃を与えました。東嶺集団の破産は、1万8,000人の従業員に影響を及ぼすとされています。

 中国企業破産再生案件情報網が2024年7月25日に発表した「陝西03破産申請22号」によると、東嶺集団は陝西立邦ソフトウェア有限公司によって破産再編を申請されており、陝西省宝鶏市中級法院がこの案件を取り扱っています。

 「華夏時報」3日の報道によると、東嶺集団の破産は多くの人々を驚かせています。多くの人が東嶺集団を「千億元規模の民営企業」や「中国500強企業」として認識していました。2023年9月20日、東嶺集団の公式ウィーチャットアカウントは、同社が連続19回目の「中国企業500強」にランクインしたことを発表し、同社は1,257億元の売上で「中国企業500強」リストの205位にランクインしました。同時に発表された「中国サービス業企業500強」リストでは、東嶺集団は69位に位置しました。

 一部の専門家は、東嶺集団の破産の主な原因は過度な拡張、市場の変化、そして管理の不善であると分析しています。また、東嶺集団が不動産業界と深く結びついていることが破産の原因の一つであるという意見もあります。東嶺集団の製鉄能力は年間売上が1,000万トンを超え、中国の建設用鋼材の売上ランキングで1位を占めていました。しかし、近年は不動産投資が持続的に低下していることが問題となっています。

 経済学者の余豊慧氏は、東嶺集団が大型民営企業として、その破産が地元および全国経済に衝撃を与え、特に上下流のサプライチェーンに影響を及ぼすと指摘しています。次に、1.8万人の従業員が失業の危機に直面しています。

(翻訳・吉原木子)