移動式焼却炉(イメージ:Weibo)

 中国国内メディアの18日の報道によると、武漢市の新型肺炎の情勢が厳しくなり、病院のゴミ処理の需要を満たすため、最近、上海交通大学が開発した「医療廃棄物緊急治療キャビン」を「廃棄物と動物死骸の処分キャビン」に変え、武漢に送った。

 このキャビンは約6メートルの標準なコンテナサイズであり、体積は約30立方メートル、固形廃棄物の破砕・焼却・ガス浄化の三つの機能を有している。このキャビンは生活ゴミや医療廃棄物を焼却するものとして開発された。

 注目すべきなのは、この焼却キャビンはゴミ燃やすという名義だが、実は動物の死骸も焼却できることだ。

 当局は、当該キャビンは継続的かつ効率的に稼働でき、毎日5トンの動物死骸などの医療廃棄物を焼却とともに排出された有害物質の無害化処理を行っていると明らかにした。

 キャビンは「第13次5ケ年計画期間(2016-2020年)の国家重要開発計画」であり、中国共産党軍隊も参加した。一月には青海省のゴルムド市で軍事検証テストに合格した。

 これらの正方形のキャビンを大型トラックで武漢に運送したといわれているが、この数は最大40台だった。

 中国共産党当局は、キャビンが患者の死体の焼却処理機能を厳重に隠したが、国立台湾大学政治学部の名誉教授明居正氏は、これらのキャビンは「移動式の焼却炉」だと言った。

 中国のネットユーザーは次のように言っていた。
「動物死骸はある?」
「いったい何人死んだのか?悲しすぎる!」
「足りないから、移動式の焼却炉を配備された」
「もしこれが計画だったら、中国共産党は恐ろしい。」

 四人目のネットユーザーが言っているように、問題は、なぜ4年前の「第13次5ケ年計画期間(2016-2020年)の国家重要開発計画」の中にこのキャビンの設計・製作があったかである。当時から、現在の武漢市のような状況を予測していたのだろうか。

(翻訳編集・宛 漣音)