中国では深刻な水害が発生しており、台風3号の到来はさらに追い打ちをかけています。中国の多くの地域が水に浸かっており、首都北京も洪水被害を免れることができず、2.5万人以上が緊急避難しました。

 台風3号は7月25日未明に台湾に上陸し、強い降水をもたらしました。これにより、2人が死亡し、277人が負傷しました。現在、台風3号は福建省に向かっています。

 7月25日午前6時までに、福建省の20の県、104の郷鎮で、累積降水量が50ミリを超え、そのうち9県25郷鎮では100ミリを超えました。最大降水量は福鼎市管陽鎮の178.7ミリでした。7月25日午前7時までに、福建省では15.68万人が避難し、73の客渡運航路線が運航停止となり、97便のフライトがキャンセルされました。

 中国水利部の予測によると、台風3号は上陸後約6日間続き、広範囲に影響を与えるとされています。浙江省南部、福建省大部分、広東省東部などで大雨から豪雨、福建省北東部では250ミリから500ミリの特大豪雨が予想されています。

 同時に、中国北部も強い降水の影響を受けています。北京日報の報道によると、24日夜、北京は豪雨に見舞われたため、8000世帯、2.5万人以上が避難しました。25日午前10時までに、北京市の平均降水量は41.8ミリで、最大降雨量は房山区で139.6ミリでした。

 今年6月初めから、中国の多くの地域で極端な天候が頻発しています。特に河南省では、高温と干ばつの後に深刻な洪水が発生し、最近では鄭州市での暴雨により1人が死亡しました。さらに、四川省、湖南省などの水害で少なくとも20人以上が亡くなっています。

 最近では、通常は干ばつで水不足に悩まされる新疆、甘粛省、内モンゴル自治区でも水害が発生しています。
7月22日以降、甘粛省隴南市では暴雨が続き、多くの地域で洪水、土石流が発生しました。ネット上に投稿された動画では、洪水が道路や橋を破壊し、家屋を押し流し、多くの車両が流される様子が映し出されています。

 7月25日午前11時、内モンゴル気象台は今後12時間以内にシリンゴル盟東部、赤峰市西部、南部で50ミリ以上の雨が降り、局地的に100ミリ以上の雨が降る恐れがあると青色警報を発表しました。

(翻訳・吉原木子)