日米欧主要国の議員が参加する国際議員連盟「IPAC」は20日、中国共産党に対し、法輪功学習者への迫害を「直ちに停止」するよう強く求めた。声明では、拘束された法輪功学習者が拷問を受け、臓器を強制摘出されていると指摘した。

 今年の7月20日で、法輪功に対する弾圧は25年目に突入する。IPACは声明で、数十万人の法輪功学習者が投獄され、多くの者が残酷な拷問を受けていると記した。さらに、法輪功学習者から臓器を強制的に摘出し、移植手術に用いる「臓器狩り」についても、信頼に値する報告が提出されていると強調した。

 法輪功は1999年までにおよそ1億人の愛好者がいたと言われているが、当時の最高権力者だった江沢民は徹底的な弾圧を命じた。国営メディアや教育機関ではプロパガンダを流し、法輪功に関する誤った情報で国民を洗脳した。

 中国の憲法では「信仰の自由」を謳っているが、実態とは程遠い。声明では、キリスト教徒やチベット仏教徒、イスラム教徒なども良心の自由を侵されていると綴った。

 IPACは各国政府に対して、中国当局に人権を守よう求めるべきだと呼びかけた。

(文・唐木 衛)