中国の失業問題は驚くべき深刻さに達しています。この背景で、中国社会はひそかに変化しています。
ネット上で出回っている動画には、深圳市竜華汽車駅前の広場では、子供を含むホームレスが、いたるところで寝ている様子が映っています。ネットユーザーは、彼らの多くが田舎から深圳に仕事を探しに来たが、仕事が見つからず、旅館に泊まる余裕もなく、野宿をしながら仕事を探していると暴露しました。また、似たような光景は昨年から既に見られており、今年に入っても状況は改善していないと指摘する声もあります。
ある安徽省出身のネットユーザーが投稿した動画には、
「自分は学士号を持っているが、1年以上失業しており、仕事が見つからない。毎日、日雇いの仕事をして生活している。私は1日にいくつかアルバイトをしていますが、給料では家計をまかなえるほどではなく、目を開ければ住宅ローン、目を閉じれば車のローン、子供の費用、家庭のさまざまな支出などで生きていけないように感じる。どうしてこんなに疲れるのだろうか?なぜ今の生活はこんなに辛いのか?」と嘆いています。
サウスチャイナ・モーニング・ポスト最近の報道によると、中国の雇用問題を取り上げ、去年1年間だけで、不動産、インターネット、自動車、金融業界を含む23の大手企業のうち14社が人員削減を行い、他の企業も従業員の給与や福利厚生を削減したと言います。
中国国家統計局によると、過去3年間で2億人が非正規雇用に就いており、固定の仕事がなく、フリーランス、配達、配車サービスに従事しています。
台湾の大手民間シンクタンク、中華経済研究院(中経院)の王国臣氏は、「中国の大規模な人員削減は、主にサービス業、電子商取引プラットフォーム、金融業で発生している。また、本来倒産すべき製造業、不動産業などは政府の資金支援によりかろうじて存続している。つまり、表面に出ている失業者数よりも隠れた失業者数の方が多く、問題は想像以上に深刻で、政府の財政が枯渇するにつれて、これらの問題が次々と表面化してくる」と述べました。
(翻訳・吉原木子)