重慶市墊江県は7月10日から11日にかけて、特大豪雨に見舞われました。11日13時50分現在、この豪雨により6人が死亡しました。

 中国メディアの報道によると、重慶市墊江県の周嘉鎮など7つの郷鎮が特大豪雨に見舞われ、桂陽街道など18の郷鎮(街道)で大雨に見舞われ、最大降雨量は254.6ミリ、最大1時間降雨量は75.8ミリに達しました。現在、この豪雨により澄渓鎮、裴興鎮など14の郷鎮で約7000人が被災し、5軒の家屋が倒壊しました。そのうち6人が死亡しました。

 ネット上に出回っている動画には、住宅街が水浸しになり、空き地に駐車されている車両がほぼ水没している様子が映し出されています。動画を撮った女性は、「一晩でこんな状態になり、外に出られなくなりました。誰か助けてください」と話しています。

 別の動画では、道路を激しく流れる水が映されており、動画を撮影する人は地元の方言で、「街道がすべて水に浸かっていて、とても恐ろしい」と話しています。さらに、ある男性は「水位が3メートルに達し、シャッターを下ろしたが、シャッターが流されてしまった」と話しています。

 中国水利部長江水利委員会は通告を発表し、長江上流では今後1週間で複数回の増水が予想され、三峡ダムでは12日前後に毎秒約45,000立方メートルの洪水が発生する見込みであるとしています。11日午前8時現在、三峡ダムの水位は159.90メートルに達しており、過去の平均水位を約15メートル上回り、三峡ダムが正常運用を開始して以来、同時期としては最高の水位となっています。

(翻訳・吉原木子)