湖南省岳阳市華容県で5日、洞庭湖の堤防が突然決壊しました。当局が緊急に修復を試みましたが失敗し、堤防の決壊口は10メートルから200メートル以上に拡大し、複数の村が水に浸かりました。
複数の中国メディアの報道によると、湖南省岳阳市華容県団洲郷で5日、洞庭湖の堤防が決壊し、近隣の6つの村と1つのコミュニティの約5000人が緊急に避難を余儀なくされました。現在、人的被害の情報はありません。堤防に決壊口が現れた後、地元政府は多数の大型トラックを投入して決壊口を埋めようとし、2隻の作業船が砂利を投下しましたが、修復に失敗し、当日の17時48分頃に堤防が決壊しました。決壊口の幅は10メートル程度でしたが、1時間余りでその幅は約100メートルに拡大しました。
7月6日の午前9時には、決壊口の幅はすでに220メートルに達し、広範囲の村と農地が洪水で浸水しました。高台に避難した村民たちは村が水に浸かっている様子を撮影しながら「見るに忍びない」と悲しげに言いました。
中国メディアの報道によると、団洲郷の92.5%が浸水し、浸水面積は約47平方キロメートル、水深は約5メートルに達しています。しかし、「人的被害は確認されていない」と報じられています。一方、ネット上の情報によれば、洪水で少なくとも6万人が避難し、少なくとも千人が犠牲になったと推定されています。
現在、地元政府は決壊した堤防を修復することを試みる一方で、「第二の堤防」を緊急に強化しています。中国メディアの報道によると、「第二の堤防」は決壊した堤防からわずか2キロメートルの距離にあり、長さ14.35キロメートルの土堤です。
一部の専門家によると、力学的な観点からも堤防の材質(土)を考慮しても、水流が減速するまでは、決壊した堤防の決壊口を修復することは不可能であり、どれだけ大きな石を使っても効果はなく、物資を無駄にするだけだと指摘しています。
(翻訳・吉原木子)