中国各地で最近、洪水被害が相次いでいます。湖南省岳陽市平江県でも稀に見る大洪水が発生し、都市部の水位が70年ぶりの記録を更新し、3メートルの深さに達しました。190のダムが満杯になり、山崩れや家屋の倒壊が頻発しています。

 湖南省岳陽市平江県で1日、大洪水に見舞われました。中国メディアの報道によると、7月1日午後16時、平江県の都市部の水位は77.25メートルに達し、警戒水位70.50メートルを6.75メートル上回り、1954年以来の最高水位となりました。1日19時までに、県内の190のダムが満杯になりました。

 平江県の都市部では、深刻な浸水状態にあり、一部の地域では水深が3メートルに達し、信号機の高さに近づいています。多くの町村でも洪水被害が深刻で、山崩れ、道路の寸断、家屋の倒壊などが相次いでいます。

 現在、平江県の旧市街の約3分の1が浸水し、新市街の約半分が浸水しています。平江県全体で34万人が被災し、2600箇所以上の橋梁や道路が破壊され、経済損失は2億元以上に上ります。1日夜までに、平江県の一部の地域では電力や通信が途絶えています。

(翻訳・吉原木子)