中国の南方地域は最近豪雨に見舞われ、多くの文化財が被害を受けました。6月26日未明、浙江省衢州市の1800年の歴史を持つ水亭門城壁が豪雨により一部崩壊しました。崩れた部分は1995年に修復された部分であり、他の部分は無事でした。これに対して、一部のネットユーザーは、なぜ古い城壁は崩れず、修復した城壁が崩れたのか?また手抜き工事かと疑問を呈しています。

 中国メディアの報道によると、6月26日午前2時20分、衢州市の水亭門城壁北側の西側部分が一部崩壊しました。地元政府は連日の強い降雨が原因であると発表しました。今回崩壊した部分は1995年に修復された城壁で、崩壊の長さは約19メートル、高さは約7メートルでしたが、人的被害はありませんでした。

 これに対して、多くのネットユーザーが疑問を呈しています。「おかしくないか?古い城壁は崩れず、修復された部分が崩れるなんて」「なぜ修復された部分が崩れるのか?昔の何百年、何千年の城壁は崩れていないのに」「現代の技術は本当に昔の祖先に及ばない」また、ネットユーザーの中には、「もし修復しなければ、崩れなかったかもしれない」とからかう人もいます。

 ある地元ネットユーザーは、「衢州人として、皆さんに伝えますが、新しい部分は十数年しか経っていないのに、既に3分の1が崩れています。昔、衢江にはダムがなく、洪水に何度も見舞われましたが、何も問題はありませんでした。しかし新しいダムは2010年以降のもので、ずさんな修復が行われ、今は崩れてしまったのです」と暴露しました。

 公開された資料によると、浙江省衢州市の水亭門(衢州城壁)は、東漢初平年間(西暦190年から193年)に建てられました。当初は土壁でしたが、唐朝武徳4年(西暦621年)にレンガと石で壁を築きました。北宋宣和3年(西暦1121年)に旧城を再建。その後、衢州城壁は南宋、元、明、清、民国時代に何度も修復され、現存する城壁は主に明、清、民国時代の遺跡です。

(翻訳・吉原木子)