2024年6月25日の午後、米国衆議院は、発声投票(Voice Vote)で、全会一致で『法輪功保護法案』(Falun Gong Protection Act, H.R.4132)を可決しました。

 この法案は「中国共産党が直ちに、法輪功への迫害を停止すること」を要求し、米国が中国当局による、法輪功学習者などの、良心の囚人の臓器摘出を、阻止するよう求めています。また、米国は中国で臓器摘出に関与、または協力している人物に、制裁を科すことを要求しています。制裁には資産凍結、アメリカへの入国禁止、経済的および刑事的な処罰が含まれます。

 『法輪功保護法案』は、衆議院のスコット・ペリー(Scott Perry)議員によって、提案されました。ペリー議員は当日の議会で、「これは25年遅れの立法です。『法輪功保護法案』は、中国の臓器摘出に関与、または協力している人物に、制裁を課すものです。臓器摘出は大量虐殺であり、現在も続いているのです」と発言しました。

 衆議院のラルフ・ノーマン(Ralph Norman)議員は、新唐人テレビとのインタビューで、「(中国共産党による)法輪功学習者の臓器摘出の問題は、許容できません。中国共産党は我々の敵であり、それは共産主義国家であり、すでにアメリカにも浸透しています。中国人民は素晴らしい人々ですが、彼らは抑圧的な政権下で生活しています。我々はこの状況をアメリカで許すことはできません。」

※以下は『法輪功保護法案』の主な内容の一部です:
中国共産党による臓器摘出の阻止
 『法輪功保護法案』には、アメリカは「中共による国家支援の臓器摘出活動を停止させるために、適切な措置を講じ、関連制裁権限を使用すべきである」と書かれています。

制裁の実施
 『法輪功保護法案』は、米国が「中国の臓器摘出活動に対して、制裁を実施すること」を要求しています。
 制裁対象には、中国共産党の「高官、軍事指導者、および(米国)大統領が認定する、中国国内で強制的な臓器摘出に共謀した。直接的または間接的に関与したその他の人物」が含まれます。
 制裁には、資産凍結、アメリカへの入国禁止、ビザの発行拒否、既存ビザの自動取り消し、経済的および刑事的な処罰が含まれます。

(翻訳・吉原木子)