中国の中産階級と富裕層は次々と国外に移住しています。米墨(メキシコ)国境を越える動画が異常なほど人気で、米墨国境で中国人の姿も目立つようになってきました。低コストの移住先として、タイ・チェンマイは、人気を博しています。
予測によると、今年は中国からの資金流出と移民の数が新記録を達成する可能性があります。中国当局にとって、富裕層が次々と出国することが政権の安定を脅かす要因となっています。
英国のコンサルティング会社Henley & Partnersが今週発表した「2024年世界富裕層移住レポート」によると、中国は再び最も多くの百万長者が流出する国となっています。レポートは、2024年には中国本土から15,200人の富裕層が流出し、昨年の13,500人と一昨年の10,800人を上回ると予測しています。アメリカは依然として、中国の富裕層の移住先として、最も人気のある国です。
調査会社の胡潤研究院が今年3月に発表した、「中国富裕層家庭ブランド嗜好レポート」によると、約4割の富裕層が海外移住を検討しています。
(翻訳・吉原木子)