中国の失業率は長期にわたって高い水準にあり、かつては人気がなかった3K仕事(「きつい」「汚い」「危険」)も今では人気を博しています。最近では、600人の炭坑作業員の募集に対して、8000人の大学生が応募しました。
中国メディアの報道によると、寧夏炭鉱有限責任公司は、600人の炭坑作業員を募集しましたが、現在までに、8000人以上が応募し、600人の募集枠を大きく上回っています。
中国で大学を卒業するためには少なくとも16年の勉強が必要で、競争の激しい大学入試を通過しなければなりません。しかし、多年の苦労の末、最終的には汚くて危険な炭坑作業員の職を競わなければならない状況に、多くの人が受け入れがたいと感じています。
一方、「現在の社会状況では、仕事を選り好みしてはいけない。仕事があるだけで多くの人よりも幸せだ」という声もあります。
中国教育部の昨年末の予測によれば、2024年の新卒大学生は1179万人に達し、2023年より21万人増加し、2022年より103万人増加する見込みです。大学生の失業は現在の中国の最も緊急の課題となっています。
中国労働社会保障科学研究院のデータによると、16歳から24歳の若者は2033年にピークの1億6100万人に達するとされています。これは若者の失業問題が今後10年間、中国にとって解決の難しい課題であり続けることを示しています。
(翻訳・吉原木子)