インスタントラーメン、ザーサイ、飲料は、中国の「貧乏人の三点セット」と言われています。しかし、今ではこの三点セットも狂ったように値上がりし始めました。一部の分析によれば、これは一般の人々をターゲットにした値上げであり、誰もその影響を免れることはできません。
中国の最も有名なインスタントラーメンである康師傅(カンシーフー)インスタントラーメンが突然、全商品値上げを発表しました。
中国メディアの報道によると、康師傅インスタント袋麺の推奨小売価格を2.8元(約60円)から3元(約65円)に調整し、1袋あたり0.2元値上げしました。カップラーメンの推奨小売価格は4.5元(約98円)から5元(約108円)に調整され、1カップあたり0.5元値上げしました。これは、インスタントラーメンが正式的に5元時代に突入したことを意味します。
これまでインスタントラーメンと組み合わせて食べられていたザーサイも最近、大幅に値上がりしました。中国メディアの統計によると、2008年以来、中国で最も有名なザーサイのブランド「烏江(ウージャン)ザーサイ」は13回も値上げしています。1袋の量はますます少なくなったものの、価格はどんどん高くなっています。1袋の量は80グラムから70グラムに縮小され、販売価格は当初の0.5元から約3元に上がりました。重量換算すると、1斤あたりの価格は20元を超え、豚肉よりも高くなっています。
また、コカ・コーラとペプシなどの炭酸飲料の価格も値上がりしています。最近、上海、広州などの多くのコンビニエンスストアで、ペプシとコカ・コーラが値上げされています。500ミリリットルのコーラの価格は4元から4.5元に上がり、680ミリリットルのコカ・コーラは5元に上がりました。
一部の分析によると、これらの商品の値上がりは明らかに一般の人々をターゲットにしています。現在の中国の全体的な経済環境が悪いため、多くの人々は支出を節約するためにできるだけお金を使わないようにしています。しかし、インスタントラーメン、ザーサイ、コーラは生活必需品であり、値上がりしても買わざるを得ません。今回の値上げは、一般の人々の財布の中の最後のお金を狙ったものであり、誰もその影響を免れることはできません。
(翻訳・吉原木子)