中国メディアはこのほど、復旦大学の邵志成博士率いるチームが、18ヶ月間冷凍された人間の脳を成功裏に復活させ、低温冷凍分野の新記録を樹立したと高らかに宣伝しました。このニュースは広範な関心と議論を引き起こしました。

 中国メディアの報道によると、復旦大学の研究者たちは胚性幹細胞を利用し、3週間で脳オルガノイドを培養しました。これらの自己組織化された脳細胞、様々なタイプの脳細胞に発展することができます。その後、研究者たちはこれらのオルガノイドを異なる化合物に浸し、少なくとも48時間冷凍してから解凍し、その成長と細胞の死滅を監視しました。

 最終的に彼らは、メチルセルロース、エチレングリコール、DMSOおよびY27632で構成される化学混合物が最も効果的であり、組織を解凍した後の細胞の死滅が最も少なく、成長が最も多いことを発見しました。彼らはこれを「MEDY」と名付けました。MEDYで解凍された脳オルガノイドは、その外観、成長、および機能において、冷凍されていない同齢のオルガノイドと非常によく似ていました。18ヶ月間冷凍されていても、それらは引き続き成長し、最長で150日以上成長しました。

 MEDYは、様々な脳オルガノイドや人間の脳組織の保存に使用でき、神経細胞の構造や機能を損なうことなく、脳細胞が冷凍解凍後も生存することができます。この技術は、神経系疾患の研究方法に革新をもたらすだけでなく、将来の人体冷凍技術にも可能性を提供します。このニュースが伝わると、多くのネットユーザーは技術の進歩に感嘆する一方で、「実験に使用された人間の脳はどこから来たのか?」と疑問を投げかけました。

 これに対して、時事評論家の唐浩氏は、「私が深く懸念するのは、この研究の背後でいくつの無実の命が犠牲になったのかということです。中国共産党はすでに大量の法輪功学習者やウイグル人の臓器を強制摘出することで、『臓器移植大国』となっていますから、人間の脳を摘出して研究することは、中国共産党にとって『日常茶飯事』かもしれません」と懸念しています。

(翻訳・吉原木子)