(イメージ / Pixabay CC0 1.0)
20世紀の米国SF小説は影響が深く、様々な作品がよく知られている。テレビ、パソコン、AIなどを含め、その一部が描写する内容はまさに今時の現実になった。米国有名な小説家ディーン・R・クーンツ氏(Dean Ray Koontz)による1981年の作品『闇の目』(The Eyes of Darkness)には、「武漢-400」(Wuhan-400)というウイルスが言及されている。現在、武漢から蔓延した新型コロナウイルスによる肺炎(以下、「武漢肺炎」と称する)とそっくりである。また、ウイルスの出所に関する描写は驚くほどリアルだ。
『闇の目』はディーン・R・クーンツ氏早期のサスペンス作品。内容はある母親が、息子ダニーが生きている手がかりを探すという内容だ。
武漢肺炎が中国で全面的に広がる現状に対し、この小説の読者たちはショックを受けた。例えば、当該作品の181-182ページには、このような文言がある:
「今、私が知りたいのは、どうしてダニーがこんなところにいるの?」
「それを理解するには」ドームベー氏は答えた。「20が月ほど前に遡る必要がある。その頃、李晨(Li Chen)という中国人科学者が米国に亡命した。彼は中国数十年以来最も重要で危険な新型生物兵器の情報を保存しているディスクを持ち出した。それは『武漢-400』(Wuhan-400)と呼ばれている。なぜかというと、それは武漢の郊外にあるRDNA実験室で開発されたものだから。それは当該研究センターが創造した400個目の完璧な人工ウイルスだ。」
当該小説ではウイルスが武漢近郊で作られ、「武漢」と命名されるまでのエピソードがある。「武漢肺炎」が感染拡大している2020年の現在において、この作品はまさに偶然過ぎるとしか言えないだろう。
『闇の目』では、「武漢-400」人造ウイルスは、中国共産党政府が反対者を絶滅させる用途に開発されたものとして表現されている。ワクチンも治療薬もない、無数の政治犯の体で試験された「完璧な武器」と設定された。人がそのウイルスを接触すると、僅か4時間で伝染性宿主になってしまう。
武漢肺炎が中国で全面的に広まってからは、武漢ウイルス研究所の研究用サンプルが漏洩したため大流行になったと世論に疑われている。このため、武漢市に位置する中国科学院武漢国家生物安全実験室(即ち武漢BSL-4実験室、略称「P4実験室」)が社会から注目を浴びている。
この実験室は北京当局の秘密生物兵器計画と関係しているという。該当ウイルスはAIDSのたんぱく質成分が人工による挿入されたことを、あるインドの科学者により発見された。この発見により、武漢肺炎が生物兵器であることを証明できるかのように思われたが、論文が発表して僅か数日間で撤回された。
米国『生物兵器禁止条約』の立案者であり、イリノイ大学法学部教授のフランシス・ボイラー(Francis Boyle)氏が先日『地政学と帝国』(Geopolitics & Empire)の取材を受け、現在武漢で広まっているコロナウイルスと武漢P4実験室との関連性について議論した。同氏は、武漢で暴れている伝染病は実にP4実験室から漏洩したものと考えられると話した。そして、このウイルスは致命的で攻撃的な生物兵器であるか、または機能的特性を備えた遺伝子組み換え生物兵器であるとコメントした。
ボイラー博士はまた、Great Game Indiaのスクープ報告書『コロナウイルス:中国のウイルス兵器開発に関する秘密計画』(Coronavirus―China’s Secret Plan To Weaponize Viruses)を言及した。当該報告書では、カナダ=ウィニペグの実験室で務める中国のウイルス専門家邱香果氏のチームがコロナウイルスを武漢の実験室へ密輸する始末の詳細が記載される。ボイラー氏は、ウイルスの出所がカナダの実験室だと主張している。ちなみに、このような事例は、海外に勤務する中国人科学者が自分と関わる研究成果を盗み、中国へ戻るのを誘致するという中国共産党のいわゆる「千人計画」と大きな関係がある。
最新のニュースによると、2月4日、カナダのHIVとコロナウイルスの専門家フランク・プラマー(Frank Plummer)氏はケニアで国際会議に参加した時、突然死亡した。フランク・プラマー氏がカナダのP4実験室で務めた時、中国のウイルス専門家邱香果氏は彼の研究チームのメンバーだった。そこで、武漢の新型ウイルスに関する調査において、彼は重要な関係者である。
『闇の目』(The Eyes of Darkness)英語版のリンク:
https://epdf.pub/eyes-of-darkness82c283c4e6bf8cd84989f912b5df328b1232.html
(翻訳・Jerry)