新学期が始まったばかりの武漢市常青第一小学校三年生のあるクラスで、クラス委員選挙が行われました。通常、クラス委員は先生が直接任命するのですが、担任の張先生は今回、三人の候補者を決め、クラス全員の投票でクラス委員を選ぶことにしました。選挙には公開開票だけでなく、パフォーマンス、ディベート、演説などの要素も含まれていました。候補者はそれぞれ、、聡明で利発な成成、そして前のクラス委員である羅雷、そしておとなしい女の子の許暁菲です。

 成成の両親はテレビ局のディレクターです。成成は家に帰るとすぐに、クラス委員候補に選ばれたことを両親に伝え、クラス委員になるためのアドバイスを求めました。成成はなぜクラス委員になりたいかについて、「クラス委員は権力があるから。誰を立たせるか、誰を座らせるかを決める権力がある」と興奮気味に話しました。

 二人目の候補者は前任のクラス委員である羅雷です。羅雷の父親は警察官です。羅雷の両親は息子にアドバイスをしようとしましたが、羅雷は自分の実力でクラス委員に再任されたいと思い、両親の助けを断りました。

 三人目の候補者は許暁菲です。彼女は他の2人の候補に比べてあまり優位に立っていません。暁菲はシングルマザー家庭で育ち、母親は学校の教務主任です。母親は暁菲に、クラスメイトと多く交流し、自分の長所をアピールして、クラスメイトの支持を得るよう助言しました。

 やがてパフォーマンスの日がやってきました。成成は一生懸命練習している暁菲の姿を見て、母親に夜通しで、歌を教わったにもかかわらず、暁菲に勝てる自信がありませんでした。そこで、成成はクラスメイトを扇動し、暁菲の発表中にヤジを飛ばさせることにしました。

 内気な暁菲は緊張しながら発表しようとしましたが、競争相手の成成と羅雷がクラスメイトを扇動し、ヤジを飛ばしました。どうしたらよいかわからない暁菲は涙を流してしまいました。この時、張先生も見ていられなくて、公平な競争を促しました。そこで聡明な成成は立ち上がって、急いで扇動者を代表して、暁菲に謝りに行きました。それからまた羅雷を説得し、暁菲に謝りに行かせました。こうして成成はまちがいを知って改めることができて、仲間を大切にするイメージを作り上げました。最後に、暁菲は泣きながらも自分の発表を終えました。