中国の三甲病院(最高レベルの病院)である広西省百色市の右江民族医学院付属病院で重大な医療事故が発生しました。入院した患者が左膝に骨腫瘍があるが、医師は誤って右膝の組織を切除しました。この事件は社会の広範な関心を引き起こし、多くのネットユーザーがこの病院の行動に強い不満を表明し、この誤りが非常に荒唐無稽であるとコメントしました。

 当事者の母親は15日、メディアに対して、彼女の子供は17歳で、高校の陸上競技の特待生であると語りました。子供の左膝は時折痛みを感じ、肉眼で左膝に腫瘍が見えるほどで、骨が突き出ており、鶏卵よりも大きいと述べました。医師の診断によると、左大腿骨軟骨腫であり、手術による切除が必要とされました。

 彼女の説明によると、子供は3月末に右江民族医学院付属病院に入院しました。
「3月27日、手術がまだ終了していない時に、医師が手術室から出てきて、誤って右膝の組織を切除したと私たちに伝えました」

 術前の検査と診断では患部が左膝であると示されているのに、手術記録には右膝の組織が切除されたと記載されています。

 骨腫瘍とは骨に生じた異常な細胞の増殖物を指し、良性または悪性の可能性がありますが、多くの場合は良性です。このような増殖物は時に破裂して異物を放出し、周囲の組織に感染を引き起こすことがあります。骨腫瘍の診断には、身体検査、X線撮影、CTなどの画像検査、および病理組織検査が含まれます。手術による切除が主要な治療法であり、補助的に薬物治療が行われることもあります。

 ネットユーザーはこの件に対して強烈に反応し、「信じられない。17歳の陸上競技生の将来はどうなるのか?補償で彼の一生の問題を解決できるのか?」、「まったく荒唐無稽だ、右膝に問題がないのに、医師は何を切除したのか?」といったコメントを寄せています。

 また、別のネットユーザーは自身の経験を共有し、「私の足も手術を受けました。当時、主治医は検査後に手術を手配しましたが、手術台に横たわっていた時、助手の医師がどの足を手術するか分からず、どの位置かを尋ね、私自身が手術の位置を描くように求めました」と述べました。

(翻訳・吉原木子)