中国の電気自動車メーカーの倒産の波に続いて、新たなリストラの波が押し寄せているようです。

 中国の電気自動車メーカーである理想汽車は、販売予測を下方修正した後、5600人をリストラする予定で、リストラ率は18%を超えます。

 中国メディアの報道によると、5月に入り、理想汽車は全社的なリストラを進めており、全体のリストラは18%を超えます。2023年の財務報告によると、理想汽車の従業員数は約3.16万人で、18%のリストラ率を計算すると、このリストラで5600人以上が対象となります。主に営業サービス運営部門、採用部門、およびインテリジェントドライビングチームが含まれます。

 また、「理想MEGA」の販売目標は、月8000台から2000台に、従来の4分の1に引き下げられました。

 今年3月、理想汽車はすべての外部委託スタッフを解雇しました。4月初旬、理想汽車は予算の大幅な削減とリストラの噂を否定しましたが、約1か月後に再びリストラのニュースが伝えられました。

 中国メディア「界面新聞」の報道によると、理想汽車は販売が予想を下回り、初の純電気製品「理想MEGA」の不調などの問題に直面し、コスト削減のためにリストラを決定したとのことです。

 理想汽車のほか、界面新聞は中国本土の電気自動車大手である比亜迪(BYD、ビーヤーディ)も、内部でより厳しい業績管理策を導入していると報じています。

 ホンダ自動車は16日にも、現地正社員の中から希望退職者を募集していることを明らかにしました。

 テスラの中国支社は先月、市場の変化に対応し、生産能力を調整するため、従業員の規模を削減せざるを得なくなり、人員削減の割合は50%に達すると発表しました。

 明らかに、中国の電気自動車産業は激しい市場競争の圧力に直面しています。

(翻訳・吉原木子)