中国では異常気象が頻発しています。河南省では14日の夜に強風に見舞われ、一部地域では最大風速が12から13級に達し、中程度の台風の強さに匹敵しました。同じ日に北京に隣接する廊坊市では夕焼け雲が現れました。

 河南省気象局は15日8時に強風の黄色警報を発令し、その後、多くの地元住民が被災の状況をネット上で共有しました。ネットユーザーが投稿した動画によると、鄭州市では14日の夜、強風が巻き起こり、黄砂が舞い上がり、テントやテーブル、椅子が空中を飛び交っていました。

 強風が過ぎた後、鄭州市全体が落ち葉で覆われ、多くの木が根こそぎ倒れていました。また、別の動画では、一列に並んだ充電スタンドが強風で倒された様子が映し出されていました。

 中国メディアの報道によると、河南省鎮平県では15日、街灯が強風で倒れ、自転車に乗っていた通行人に当たって、その通行人は命を落としました。

 河南省の強風以外にも、14日の夕方には北京に隣接する廊坊市で夕焼け雲が現れ、空を赤く染める血のような雲が広がりました。一部のネットユーザーは、「何か不吉な兆しではないか」と懸念しています。

(翻訳・吉原木子)