五月初めの大型連休が終わったばかりで、データによれば、中国人は休暇期間中に旅行、特に短距離旅行が増えたものの、支出は減少しています。これは中国経済が依然として低迷していることを示しています。

 中国文化観光省は6日、5日に終わった5日間の連休で、中国国内の旅行者数が2.95億人に達し、2019年の同期間に比べて28%増加したものの、旅行収入は1668.9億元(約3.6兆円)で、2019年の水準と比較して、これは、5年前と比べて1回の旅行にかかる費用が減少していることを意味し、平均支出は6%減少しています。

 中国の映画興行も同様の傾向があります。休暇中の客数は3777万人に達し、2019年の3509万人を上回りました。一方、映画の興行収入は2019年の水準とほぼ同じで、15.27億元(約332億円)に達しましたが、1人当たりの費用は減少しています。

 中国航空会社の運賃は、休暇直前に下落しました。分析によると、多くの旅行者が車で移動するか、費用を節約するために早めに予約するようになったためです。

 不動産市場の低迷、失業率の高さ、デフレーションを背景に、中国人は支出を削減してきました。消費者の信頼を回復させることが、今年の中国にとっての重要な課題となっています。

(翻訳・吉原木子)