スティーブン・バノン(Steve Bannon)氏(Michael Vadon CC BY-SA 4.0

 2月8日、元ホワイトハウス首席戦略官および上級顧問のスティーブン・バノン(Steve Bannon)氏はFOXニュースとのインタビューで、中国共産党は3つの条件を受け入れなければ武漢肺炎の感染をコントロールできないと述べた。

 第一に、インターネットの遮蔽と検閲を今すぐやめなければならないこと。これにより、中国国民は疫病の流行を阻止するためにあらゆる情報を得ることができる。

 第二に、トランプ大統領は3回にわたって、本物のウイルスキラーであるアメリカ疾病管理予防センター(CDC)の要員を派遣することを提案している。「中国共産党はWHOやCDCのメンバーを受け入れなければならないと思います」。

 さらにバノン氏は香港大学医学院の梁卓偉院長に言及した。BBCの報道によると、香港大学医学院が1月27日に行った記者会見で、梁卓偉院長は新型コロナウイルスの感染者数は6.2日ごとに倍増し、全体的な流行は4、5月に「ピークに到達」し、6、7月には徐々に減少すると述べた。

 梁卓偉氏は次のように予測した。疫病発生は4、5月に重慶、北京、上海、広州、深センで相次いで「ピークに到達」する。そのうち、重慶と武漢の交通は最も頻繁に接続し、人の流れは最も多く、他の省市より1 ~ 2週間早くピークに達し、6、7月の疫病発生は徐々に減少する。

 彼は、コロナウイルスが世界に広がる可能性があることを警告し、人口移動を制限する「持続的な、非常に強力な措置」をとることを提案した。

 三つ目は十分な医療スタッフを揃えることだ。彼らは今ちょうど誰が肺炎に感染したかを戸別に調べているところだが、武漢の公共医療システムはすでに崩壊して、そこには十分な医療スタッフがいない。

 中国共産党が国境を封鎖し、世界、特に米国の医療専門家や科学者が中国に入ってくるのを受け入れていない。一部では、中共には隠された秘密があり、米国の専門家に気づかれたくないため、すべての証拠を隠滅するために時間を引き延ばしているという分析もある。しかしその代償は、大勢のかけがえのない人命であることを忘れてはならないだろう。

(翻訳・柳生和樹)