ブルームバーグ・インテリジェンスは22日、昨年香港で約200人の銀行員が職を失ったと報告しました。

 高級アナリストのフランシス・チャン(Francis Chan)氏は報告書で、2023年、香港の投資銀行アナリストの給与がシンガポール、中国、日本よりも30%から100%高く、取締役の給与は40%から70%高いと述べています。中国経済の悪化と香港の資本市場の低迷により、高給の銀行員は解雇のリスクに直面しています。

 また、国際銀行がさらに多くの従業員を解雇する可能性があると報告されています。公開データによると、香港の新規公開株(IPO)は引き続き低迷していて、去年の調達額は過去20数年の最低値に落ちました。

 今年の第1四半期、IPOで調達した資金は約6億500万ドルで、前の四半期より29%減少し、これは世界金融危機以来最悪の四半期成績です。

 これについて、カナダ在住の香港評論家である陸橋氏は4月24日のインタビューで、「中国経済の低迷は香港に非常に大きな影響を与えています。例えば、上場企業の数が減少し、香港の銀行家が取引を行う機会が大幅に減少しました。これは銀行の収入に直接的な影響を与えています。このような状況下では、銀行は当然、高給の銀行家を解雇することになります」と述べました。

 陸橋氏はまた、「香港の船舶運送業は非常に発展しており、旅客輸送と物流が特に有名でした。現在は外国の商人が香港でビジネスを行う数が減少しており、これは当然、香港の地位に影響を与えています。この変化の根本的な原因は、香港の国際的な政治的地位に大きな変化があったからです」と述べました。

(翻訳・吉原木子)