安徽省含山県(がんざんけん)銅閘鎮(どうこうちん)では最近、農村の水道管建設工事がいつまでも検査を通過できず、住民が正常に水を使用できない状況が発生しています。情報筋によると、工事の遅れや異常の主な原因は、工事費1400万元(約3億円)のうち、1300万元(約2.8億円)が横領されたといいます。

 安徽省含山県は長江に近く、管轄区域内に8つの郷鎮があり、地元の住民は主に水工場に頼っています。しかし、水工場の管理レベルが一定ではないため、水管のメンテナンスが行われず、水質が濁り、漏水がひどく、住民の生活に多大な不便をもたらしています。

 この状況を踏まえ、地元政府は飲料水の安全を強化・アップグレードするために、約2億元(約43億円)を投資することに決定しました。このうち1,400万元が水管網の改造に使用されます。ところが、驚くべきことに、そのお金は知らぬ間に「消えて」しまいました。

 ネットユーザーの暴露によると、この工事は多くの問題を抱えており、工事の品質が危ぶまれているとのことです。その原因は、1,400万元の工事費のうち1,300万元が横領されたためです。

 施工会社である馬鞍山市祥鑫建築有限公司(まあんさんししょうしんけんちくゆうげんこうし)の責任者である陳勝年(ちん・しょうねん)氏は、水道管の埋設が浅いことについて質問された際、最初は回答を避け、後にその問題が施工日誌に記録されていないことを認めました。

 監督側である安徽竜方工程依循有限公司(あんきりゅうほうこうていいじゅんゆうげんこうし)の責任者である彭玉林(ほう・ぎょくりん)氏は、上水道管網建設工事に問題があるかどうか問われた際に、現在は工事の完全性を保証できないと述べました。

 含山県銅閘鎮の曹玉珍(そう・ぎょくちん)副鎮長は、水道網の問題点について「農村は仕事が多いため、毎日現場に行って確認することはできない」と述べました。

(翻訳・吉原木子)