中国の墓地の価格の高騰により、多くの地域で、人々が商品住宅を購入し、骨壷を置くために使用する現象が発生しています。あるネットユーザーは、「自分の住んでいる団地には、一定数の『納骨室』が存在し、一部のところには、生きている人より死人の方が多い」と暴露しました。

 中国メディア『法治日報』記者の取材によると、個人が商品住宅を購入し、骨壷を置くために使用するケースが、多くあるとのことです。

 江蘇省南通市のあるコミュニティに住む趙さんは、長い間住んでおり、向かいのドアの開く音は、ほとんど聞こえないようです。コミュニティ内には住宅を納骨室として、利用する家庭があることを考えると、趙さんは心の底でひそかに不安を感じています。

 数日前、趙さんが家で休んでいたとき、突然向かいのドアに動きがあるのを聞きました。そこで、趙さんはすぐに立ち上がり、ドアスコープから外を見ると、廊下には7、8人がいて、向かいのドアが開いていました。

 趙さんは外出するふりをして、隙間から向かいの部屋を覗き見ると、2つの燭台が置かれ、中央には黒い箱がありました。相手がお辞儀をすると、黒白の遺影が彼の視界に現れました。

 「私の『隣人』は生きている人ではありません!」最初の推測が確認され、向かい部屋が骨壷を置くために、特別に使用されている『納骨室』であると考えると、趙さんは不快感とともに少し怖くなりました。

 記者の調査によると、一般住宅を『納骨室』として使用する、人々の多くは、一線または二線の大都市に住んでおり、墓地の価格が高く、管理費が高く、使用期間が短いなどの、現実的な問題があるといいます。

 北京市民の趙さんは、「北京では、一般的な墓地でも、価格は10万元以上で、墓地を購入した場合、20年間の使用権しか与えられず、その後は「墓地管理費」を支払わなければならない」と述べました。

 趙さんはまた、「自分は河北省張家口市、崇礼区のある物件を既に見ており、その価格は約25万元(約522万円)で、面積は適度で、所有権の期間は70年に達し、故人の遺骨をそこに安置する予定だ」と述べました。

(翻訳・吉原木子)