中国の浙江省でこのほど、極端な天候が発生し、強風、暴雨、雹（ヒョウ）が猛威を振るっています。3月25日には、浙江省の衢州市や義烏市などで突然の豪雨が降り、大量の卵サイズの雹が伴いました。

　中国メディア「星島環球」の報道によると、義烏市で25日午後暴雨、強風、雹に見舞われました。同日午後9時50分までに、中国人民財産保険義烏支社に寄せられた自動車保険の通報件数は9022件に達しました。大量の車のフロントガラスやサンルーフが破損しました。保険に支払う金額が1億元（約21億円）を超える見込みです。

　義烏市民の黄さんは、「午後4時過ぎに車で移動中に突然ヒョウが降り始めたため、車を道端に止めたところ、大きな雹が降ってきてフロントガラスが割れました。数分間降っただけでしたが、密度が非常に高く、雹がやんだ後、前の車の後部ガラスが全部割れていました。多くの友達の車も破損しました」と述べました。

　ネット上で出回っている動画には、大量の大きな雹が空から降り注ぎ、人々が雹に頭を打たれ、手で頭を押さえながら、顔から血を流している様子が映されています。ある車の中には、一人の女性と二人の子供がおり、車の屋根は多くの穴が開けられ、雨水が車内に流れ込んでいました。女性が泣きながら、「私たちの車はもうダメです！」と言っていました。

　また、浙江省開化市も雹に襲われました。ネットユーザーが投稿した動画によると、大量の雹が空から降り注ぎ、建物や車に当たると、ピリピリと恐ろしい音を立てていました。

（翻訳・吉原木子）