3月16日から17日にかけて、湖北省、河南省、江蘇省など中国の25の省で地方公務員の筆記試験が行われました。
公開されたデータによると、今年の地方公務員には約560万人が応募し、昨年比17.84%の増加となりました。その中で、約450万人が筆記試験を受験する資格があると推定され、今年は合計で152,233の職位が提供されました。つまり、今年の地方公務員試験の落選率は97%にも達するということです。
ボイス・オブ・アメリカは、経済回復の弱さや民間企業の倒産が広がる状況に直面し、多くの就職者が公務員試験に転向したと分析しました。
一部の受験生によると、今年の試験問題が難しく、計算量が多く、かつてなかった問題が多かったとのことです。
公務員の大人気は、中国の経済が不況であり、大学卒業生の就職が困難である現状を反映しています。新型コロナウイルス発生以前には、大学卒業生は仕事を見つけられなければ、大学院に行くことができますが、現在、大学院を卒業しても、就職の見通しは大学卒業生よりも良くないため、大学院への意義もなくなります。
そのため、卒業生にはより良い選択肢や進路がなく、公務員になるしかありません。公務員は通常、地方財政総支出の約10%を占め、地域によって異なりますが、中国の国家機関の核心部分として、よほどのことがない限り、公務員の給与を削減することがないと考えられています。しかし、現在の中国では、公務員の給料未払い問題が頻繁に発生しています。現在の中国で唯一の「安全地帯」も安全ではなくなったようです。
(翻訳・吉原木子)