近年、中国の銀行で預金者が自分のお金を引き出せないという事件が頻繁に起こり、多くの注目を集めています。特に最近、複数の銀行で預金者は、お金を引き出せないことが頻繁に起こっています。そのうち、お金を引き出せない預金者が怒って、銀行施設を破壊する事件さえ発生しました。

 河南省平頂山市の王さんは1月23日、「実の姉は新年のお年玉として、5000元を振り込んでくれましたが、地元の中原銀行でお金を引き出す際に、複雑な手続きに巻き込まれました」と訴えました。

 王さんは、「最初は反詐欺アプリをダウンロードするよう求められ、銀行が責任を持って対応していると感じました。しかし、質問は次第に過剰になり、『姉がどこで働いているか』、『以前どこで働いていたか』などのことを聞かれました。さらに、実の姉であることを証明するよう求められました。最終的には姉と直接電話をさせられ、チャットの履歴を見せたにも関わらず、引き出しを許可されませんでした」と述べました。

 結局、彼女は警察に通報することになりましたが、お金を引き出すまでに約2時間かかりました。

 これは孤立した事例ではありません。江西省で1月8日、現金10万元を銀行に預けようとした女性が、出所を問われる事件が発生しています。

 この女性はSNSで、現金10万元を銀行に預けようとしたところ、銀行のスタッフにそのお金がどこから来たのかを尋ねられたと投稿しました。

 同女性は、「お金の出所について尋ねられること自体が不思議でした。ただ指示に従って処理するだけでよいのに、まるで不正に得たお金のように扱われました。以前はこんな質問をされたことがありませんでしたが、これが銀行の新しい規定だと言われました」と述べました。

 また、預金者がお金を引き出せないことに怒り、銀行施設を破壊する事件も発生しています。

 1月16日には、貴州省畢節市の農村消費合作社が被害に遭った状況を示す動画がネット上に投稿されました。

 動画には、荒れ放題の大ホールと、地面に倒れた椅子や破壊された植物の鉢が映し出されています。

 ある預金者は、「消費合作社に数千元ほどを預けている人がいれば、数万や数十万を預けている人もいます。皆が自分の預金が無駄になることを心配しており、頻繁に消費合作社に預金の引き出しを要求していますが、引き出すことができないため、しばしば衝突が発生しています」と暴露しました。

 以上はごく最近のことですが、これまでも同じようなことが頻発していて、多くの人が自分の遭遇をネット上で共有しました。年末にお金を引き出して、従業員にボーナスを支払うことさえ、本当に難しいです。

(翻訳・吉原木子)